起業から今日まで 「最初の1年」
作業を請け負いながら、さまざまな研修やシンポジウムにも積極的に参加しました。
設立当初からの活動の様子を「これまでの歩み」と名づけて、箇条書きで信州そまびとクラブのホームページに掲載しています。今後は特徴のある事業にリンクを張って、報告のページに飛ぶようにしたいと思っています。
最初の1年間、専従の職員は理事長と私の二名体制でした。法人運営と言うより、二人が食ってゆくためにバタバタしていただけの1年間だったように思います(今でもあまり変わりませんが)。この一年間に、長野県林業技能作業士の研修も受けました。
林業技能作業士研修とは、別名グリーンマイスター研修。林業労働財団の助成により、林業労働に必要な専門的技能と、森林施業に必要な資格・免許等を一通り取得できる過程のことです。みっちりと林業の基本から学びなおすことができるだけでなく、修了者は、県の発注する森林整備事業の専門技術者となることが認められます。
専従職員二名の体制で、二人同時に年間68日間の研修を受講するわけですから、実に忙しいスケジュールでした。
勉強した内容が重要だったのはもちろんですが、ここでの出会いも大切なことばかりでした。以前からお世話になっていた、研修先の人たちが、独立開業後のことを心配して仕事の相談に乗ってくれたのは、言葉にならないほどありがたいことでした。
研修の同期生は、同じ仕事に関係する者ばかりですから、皆さん、その後の仕事のやりとりや情報交換に欠かせない存在になっています。それを含めたエピソードは後にまわすとして、この一年で痛感したのは、世間は人と人の結びつきで成り立っていて、出会いそのものがチャンスであり営業活動なのだということと、多くの人の支えがあってこそ、起業が成り立つのだということでした。