もうあかん死ぬっていう瞬間に
「ああ、おもろい人生やったなあ。
どなたさんも、おおきに。」というて
死にたいと思ったんです。
もし、そうおもて死ねたら、最高やと
思ったんです。
楽力っていう考え方を持ち始めたのは、
そう思った時からです。
でも、そんな風に死ねるもんかなあと
不安になる。
でも、いくら思っても、いくら努力しても、
死ぬ時はどんなふうに死ぬからは、
自分では、どうしようもない。
どうしようもないことは、どうしようもない。
あきらめた。
で、こう考えることにしました。
あの世行きのことは、
阿弥陀さんにお任せしましょ。
いつどうやって死ぬかは、
阿弥陀さんに預けたらええ。
南無阿弥陀仏や
そう思うと、余計な心配せんでもようなる。
これで、人生の大きな問題が解決です。
今度は、まさしく今日生きるには、
どうすればいいかを考えるだけです。
どうせ生きるならば、苦しんでいるより
楽しむほうがいい。
単純な発想です。
Tさんは、10年前ほどから、
名田庄が大好きになった
大阪在住の方です。
名田庄好きが高じて
この地に家まで買ってしまった人です。
Tさんは、もともと海が好きで
特に日本海が好きで時々
若狭の海を訪れていたのですが、
ひょんなきっかけで、この山村に
縁ができて、それをきっかけに
どっぷりと名田庄好きになってしまった
とのことです。
山に興味を持たれて、たまたま知り合った
私の住む集落の人から、
森んこのことを聞き、
山の作業を体験したいとの
お申し出で、今回の裏山の作業に
参加してもらいました。
その後、森んこのスタッフでシシ鍋を
つつきながら、森のことや、この山村の
ことや森んこの活動や
Tさんにとっての名田庄の魅力についなど、
いろいろと楽しく話し合いました。
その中で、Tさんがおっしゃった。
「この村に来て初めて触れた
空気に惚れたんです。」
はじめおいしい空気のことかとおもったのです。
(大阪があまりにも空気がまずいので・・・)
でも、Tさんのおっしゃる空気は、
この山村に住む人々が作り出す
雰囲気に惚れたというのです。
よそ者の私もまったく同感です。
人情がとっても温かい。
ここに住んでいる人々に魅力を感じる、
好きになる。
Tさんは第一印象で直感的に
そう感じられたそうです。
この山村に家まで買ってしまった
気持ちがわかります。
直感にびりびり感じてしまったら、
理屈は引っ込んでしまいます。
類は、友を呼ぶではありませんが、
名田庄好きが集まってくるようです。
Tさんは、私よりも5歳年上で、
しかも、立派な社会人です。
頼もしい仲間が増えてうれしい限りです。
Tさん今後もどうぞ気楽にお付き合い
よろしくお願いいたします。
年も改まったので、
楽力について、一言。
楽力は「がくりょく」と読みます。
私が勝手に作った造語です。
人生を楽しく生き抜く力を意味します。
体力や知力・学力のように、
楽しく生き抜くにも「力」がいるんやないか
と考えたんです。
そして、それを
1、楽しみをつくる力
2、楽しみを見つける力
3、楽しみにかえる力
4、楽しみを分かち合う力
という4つの力としました。
森林楽校・森んこは、
「自然体験活動を通じて楽力をつけよう」
を理念として活動をしているNPO法人です。
私は、こう考えるのです。
いつかは誰だって、この世にオギャ~と
生まれたときに、死ぬキップと渡されます。
で、どうせいつかは、必ず死ぬならば、
で、どうせこの世に、生まれてきたのなら、
よし、思いっきり楽しんであの世に往ってやれと
決心したんです。
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