私は高校生のときに「ひきこもり」になったときがあります。
数ヶ月、人との会話ができなくった時期があります。
あまり覚えていませんが、自分自身との会話も少なくなった
ような気もします。言葉が少なくなっていくのです。
生まれながらの性格でもある「内気」がもっとも高じた時の
症状です。でも、その症状は、それ以前にも、それ以後にも
現れます。
内向的な性格を憎んだときもあります。
でも、さすがにこの年になると、まあこれも俺なんだからと
諦めもできるようになりました。
逆にその性格を利用して、考えることを学んだような気もします。
いろいろな「考える」技術を試しました。
最初は、KJ法です。MK法も結構夢中になりました。
自分で工夫をした方法もあります。
そして、今一番気に入っているのが、マインドマップです。
また私の癖(?)が出てしまっています。
今の生活や活動に、引っ掛かりを感じ始めています。
それが何かを、考え出してしまったのです。
考えることは、いいことかもしれません。
ただ、私の場合は、性格が引き起こすものなので、
どうも、始末に悪きときが多々あります。
考えることに執着してしまうのです。
まあ、一種の「ひきこもり」です。
冬眠ならず、夏眠です。
しばらく続くようです。
集落(約60戸)の区長は、結構大変です。
思っていたよりも、いろんな用事や用件があって、
毎日のように、なにかやと気の使う日々が続いています。
12年間住んでいると言え、よそから来たものにとっては、
地区の細かいことや深いところは、分かるはずもありません。
とはいえ「はい」と引き受けたのですから、それなりのことは、
しないとはいけないなあと思っていたのですが、
ふたを開けてみると、様々用事に追われて、
何とかその用事をこなすので精一杯です。
街灯の電気が切れている。
あっちで、道に穴が開いている。
公民館の水道の水がでっぱなし。
草を刈ってくれ。
あれはどうなった。これはどうするんだ。
じゃあ、こっちはどうなる。
役場はどういってる。
こんな要望がある。こんなことをするにはどうすればいい。
えっ、そんなことも区長のすることなの?!!
それに役場をはじめ、いろんなところから配布物が送られてくる。
区費や募金などの集金もある。
もちろん、前区長さんや区長代理さん各組長さんが
いろいろと、相談に乗っていただいたり、教えていただいたり、
組内への細かな実働はしていただいているのだけど
それでも、要領の悪い私は、皆さんに迷惑をおかけぱなっしです。
4月から今まで、3ヶ月と半。来年の4月まで、
道のりは、遠いなあ。
でも、いろいろなことをしているうちに、
集落やこのムラのことや、行政とのつながりなど、
様々な新しい経験ができて、実にそのとこは、
面白い。いい経験ばかりです。
きっと、この経験は、これからの私や森林楽校・森んこの活動に
とって、大きな財産となることでしょう。
大変だけど、収穫は、確実に大きいでしょう。
今年度は、
おおい町と林研グループの助成以外に
4つの助成制度に応募した。
もう4年も応募した子どもゆめ基金は、
キャンプや竹スキー講座の主催事業になくてはならない基金である。
さらに、去年から引き続いて「まち・夢・元気事業」の
アドバイス支援も引き続いていただけることになって、
専門家のアドバイスを別の切り口から、
いただけることになった。
ニッセイ財団の児童少年健全育成基金に、
二回目の応募で見事採用された。
野鳥観察一式として、
双眼鏡35台と観察用のガイドブックなど
約50万円を助成いたいただいた。
以前より、ほしかった双眼鏡が手に入り、
野外での活動の幅がぐっと広まった。
うれしい限りである。
さらに、初挑戦として、セブン・イレブンみどりの基金
にも、応募。里山復興事業で必要な、裏山の散策路の整備や
休耕田の整備に必要な、チェーンソー・ヘルメット・クワ・耕運機
獣害防止の電柵など、約65万円分の助成をいただいた。
ボランティアなどで参加していただくスタッフへの安全道具として、
ヘルメットも数をそろえることができて、大助かりである。
また、ソフト事業支援として、福井県の嶺南地域の活動団体に
おくられる基金にも、推薦されて10万円の助成をいただけることに
なった。これには、講演会とミニミニコンサートの費用に当てさせてもらう。
今回は、そのほかに、内閣府の基金である地域おこし
事業の基金も応募したが、これは、見事不採用。
でも、打率は、いい。
活動にぐっと、幅ができた。
でも、すぐに成果として、現れないものもある。
気苦労もある。思ったように使えないときも正直ある。
お金や必要な道具は、あるほうがいいに決まっている。
しかし、それをいかに有効に使うかの責任は、重い。
その責任に、逃げたくなるときもある。
胃が痛み、夜うなされるときもある。
でも、やめられない。やめたくない。
やめられないのは、気が弱いから。
やめたくないのは、負けん気が強いから。
でも、そのさらに、奥のほうで何かが
私を動かしている何かがあるんだろうなあって、
感じている。それが何か。よく分からない。
名田庄で、林業交流会が開催されました。
今回で、7回目くらいかな。
京阪神を中心に、林業に就業したい人や興味のある人が
応募して参加されます。
全国各地で行われているとのこと。
今年も、約30名の方々が参加されました。
この交流会の目的は、
林業の就業者の情報提供と支援にあるようだけど、
参加する人の、7割くらいは就業目的と言うよりは、
林業とか山村での生活がどんなものなのかなあと言う
興味で参加する人のようです。
一泊の二日の行程で、
一日目は、簡単な山の作業をしてもらいます。
メインは、その夜のアルコールが入った交流会です。
参加者といろんな話ができて、私たち向かえるものにとっても、
楽しく、有意義なひと時です。
今回も、いろんなお話ができました。
林業や山仕事・山村の暮らしへと進むうちに、
時として、人生観や生き方みたいな話になることが
多いですね。
転職や引越しは、やっぱり人生にとって、大きなことですもんね。
いろんなことに悩んでいたり、迷っている方も多いようでした。
その点では、私なんかは、のんきなものです。
まあ、人生考えてるだけやと、なかなか動けませんよね。
やってみて、こうでもないああでもなって、しているうちに
何とかなるもんですよ。
やりたいことをやってみてはどうですか。
なんて、いってしまうことが多いんですが、
どうも、私のような安直な考えの方は、少ないようです。
夏の夜。
地元の保育園のお楽しみ保育がありました。
この日は、年長さんたちが、夜の8時過ぎまで、
保育園に残り、みんなで夕食を食べて
夜の保育園を楽しみます。
毎年、先生たちが工夫を凝らして、
夏の夜を楽しみます。
キャンプファイヤーがメインの年が
多いとのことでしたが、
今年は、ちょっと変わったことをしたいなあって
思われて、私に声をかけたいただきました。
さて何をしよう。
やっぱり夜だし、火遊びやね。
で、考えたのが「いろんな火をみつめよう」でした。
ろうそくの火をじっと見たり、
ろうそくの火を消さないで歩いてみたり、
マッチやライターの火をみたりです。
メインは、小さな焚き火。
4人一組になって、小さな焚き火をします。
薪をくんで、その燃える火をじっくりと
見つめるというだけの体験ですが、
きっと、子どもたちにとっては、初めての体験だったと
思います。
一組ずつ先生がついて、火を管理します。
はじめは、新聞紙に火をつけます。
徐々に薪に火がついて煙が出ます。
煙たい。煙たい。
少しずつ火が大きくなってきます。
パチパチと言う音も聞こえます。
薪がどんどん燃え始めます。
ふーと息を吹くかけると
火がぼっと大きくなります。
そのうちに、薪が一本一本と
燃え尽きて、炭になって行きます。
火が消えたように見えるけど、
ふーと息を吹きかけると、ボッと火がおこります。
子どもたちは、火の姿や色が変わる様子を
驚いたり、楽しんだり、ワーワーと歓声をあげながら
見ています。
燃え尽きた薪は真っ黒になり、
オレンジ色にきらきら輝きます。
きれい。すごい。
子どもたちも、先生方も大喜びです。
約20分間は、あっと言う間に過ぎてしまいました。
火をつけたときは、薄暗かった夏夜も、
さすがに、8時前には、真っ暗。
最後にもう一度、火の扱いの注意をしっかり約束して、おしまい。
暗闇の火に子どもたちは、どんなことを感じたでしょうか。
服にしみこんだ焚き火の臭いとともに、何かが彼らの
心の中にしみついてくれたことを、願います。
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