「野生のうたが聞こえる」を読む。
アルド・レオポルド(新島善昭訳)の
「野生のうたが聞こえる」を読んでいる。
環境保全運動の先駆的古典の名著であるらしい。
なるほど、実に含蓄のある文章が
数多く、ちりばめられている。
例えば、こんな一文がある。
「自然の営みに対する認識を促進させることこそ
レクリレーション施策のうちで、唯一の、真に創造
的な側面である。
これは大切なことだ。だが、この認識に『快適な
生活』をさらに向上させる力が、秘められているこ
とは、どくわずかの人にしか理解されていない。」
半世紀以上も前に、こんな風な事を考えている人が
アメリカにいた。以上の文章を理解できる人が、今
日本に何人いるだろうか。
こういう本に出くわすと、自分の途方もない無知さ
無力さと同時に、まだまだ、楽しみが増えてくるぞという、
無邪気な探究心が同時にやってきて、心躍る思いがする。