里山を定義する。その4
「里山研究会」という会があります。
私もつい最近知ったばかりです。
その中で、田端英雄氏が里山をこう定義しておられます。
『従来は,里山というと山を意味していて,
山をイメージされる方が多かったんですけど,
私たちは,それはどうも間違っている。
(中略)里山というのはひとつの景観であって,
その景観を構成する要素には里山林もあれば,
田んぼもあれば,用水路もあれば,ため池もある。
あるいは,ため池の土手なんかも立派な里山を構成する
景観要素だと考えている。
そういうその農業環境と里山林ということで
林業環境というのがリンクした,
そういう自然を私たちは里山と呼んでおります。』
「私たちの問題提起」
田端英雄
http://homepage.mac.com/hitou/satoyama/workshop4/tabata.html
さらに、同じ会のホームページで、
大住克博・深町加津枝の両氏が、
『日常生活および自給的な農業や伝統的な産業のため,
地域住民が入り込み,資源として利用し,
撹乱することで維持されてきた,
森林を中心にしたランドスケープ」と定義』
「里山を考えるためのメモ」
森林総合研究所関西支所 大住克博・深町加津枝
http://homepage.mac.com/hitou/satoyama/docs/osumi2001.html
今日、図書館で借りてきた、
「荒廃した里山を蘇らせる 自然生態修復工学入門」
では、その著者である養父志乃夫氏が
『里山は、生活する人、人家、雑木林、竹林、林縁(裾刈り場)
谷戸の田んぼ(谷戸田)、畑、土手、あぜ、里道、水田脇の小川、
沢の流れ、溜池などから構成される。』
と定義しておらます。
そして、注目する一文を続けておられます。
『これらは、すべて人の営み
によって営々とつくりあげられたものである。』
私もつい最近知ったばかりです。
その中で、田端英雄氏が里山をこう定義しておられます。
『従来は,里山というと山を意味していて,
山をイメージされる方が多かったんですけど,
私たちは,それはどうも間違っている。
(中略)里山というのはひとつの景観であって,
その景観を構成する要素には里山林もあれば,
田んぼもあれば,用水路もあれば,ため池もある。
あるいは,ため池の土手なんかも立派な里山を構成する
景観要素だと考えている。
そういうその農業環境と里山林ということで
林業環境というのがリンクした,
そういう自然を私たちは里山と呼んでおります。』
「私たちの問題提起」
田端英雄
http://homepage.mac.com/hitou/satoyama/workshop4/tabata.html
さらに、同じ会のホームページで、
大住克博・深町加津枝の両氏が、
『日常生活および自給的な農業や伝統的な産業のため,
地域住民が入り込み,資源として利用し,
撹乱することで維持されてきた,
森林を中心にしたランドスケープ」と定義』
「里山を考えるためのメモ」
森林総合研究所関西支所 大住克博・深町加津枝
http://homepage.mac.com/hitou/satoyama/docs/osumi2001.html
今日、図書館で借りてきた、
「荒廃した里山を蘇らせる 自然生態修復工学入門」
では、その著者である養父志乃夫氏が
『里山は、生活する人、人家、雑木林、竹林、林縁(裾刈り場)
谷戸の田んぼ(谷戸田)、畑、土手、あぜ、里道、水田脇の小川、
沢の流れ、溜池などから構成される。』
と定義しておらます。
そして、注目する一文を続けておられます。
『これらは、すべて人の営み
によって営々とつくりあげられたものである。』
コメント
Posted by: けん [ 2006年9月24日 23:48 ]
森んこのけんちゃんです。
定義を考えて里山を作った人はいない。
定義するより、感じた方が早いんでねーの?
「線」なんて無い。「面」でつながってんだ。「グラデーション」かな?それが里山のいいとこ。里山を眺めて、「いい!」と思ったら、それでいい。それを肴に一杯飲めたらもっといい。生業(なりわい)がグラデーションに佇む。そんなもんでないかい?田舎の民家の「縁側文化」も同じ。あっちとこっちの中間なんだ。線は引けない。と、思ってる。
Posted by: Anonymous [ 2006年9月25日 22:06 ]
はい。ごもっともです。
でも、ハッキリと言葉で表現できないと、うまく伝わらないのも、事実なんです。定義するというのは、言葉で表現するってことだと思っています。
じゃ、言葉で表現する必要があるのか、ってことになる。それが、必要だと思うんです。
「お前。何がしたいんだ。」といわれて、こうこうなんです。と説明するには、やっぱり、言葉がいると思うんです。
で、実際に、作ってしまったら、こっちのもんです。お前らの言う里山って、何だ。と言われたら、ここです。って、連れて行けばおしまい。それまで、やっぱり、言葉でしっかりと説明(きっとすっかり説明できないと思うんだけど)できるように、しておきたいと思ったんです。
ということで、自分なりの「里山」のイメージを作っておきたいのです。
今まで、いろいろと考えて来て、ようやく、絵に描くほどのイメージができてきました。今は、具体的な絵に描いているところです。もうじきに、発表します。
今後とも、いろいろとご意見よろしく。
おおきに。
Posted by: chichi [ 2006年9月25日 22:09 ]
けんちゃんへ。前のコメント。名前忘れてました。chichiでした。失礼。
Posted by: こーりきー [ 2006年9月26日 16:20 ]
一つ質問良いですか?
里山と
山里と
どう定義分けしていますか?
里山の絵
楽しみにしています(^^)
Posted by: とーきみ [ 2006年9月26日 23:55 ]
里山を歌で表現しろといわれたら
「うーさーぎーおーいしーかーのーやーまー、こーぶーなーつーりしーかーのーかーわー」
って感じっすかねー?
自分は
「タカハヤ釣りしかの山、ウグイ釣りしかの川」でした。
Posted by: けん [ 2006年9月27日 23:49 ]
こーりきーさんへ
里山は、家の裏にある便利でゆったりできるとこ。山里はそれの集合体だと思うてます。ファジーですけど。「日本昔ばなし」の雰囲気かな?イメージはなかなか難しい…。
とーきみさんへ
正解のひとつだと思います。雑魚ばっかやん(^^;)。うちの前の川は、まだ天然鮎が上ってきてますわ。
chichiへ
定義はやめて、言霊で伝えていきましょう。絵もだいたいでえ〜んでねーの?あ、けど道具としての定義はいるな。う〜む。
考えながら、ビール飲んで寝よ…。
みなさん、お休みやす。
Posted by: き○人 [ 2006年9月28日 22:01 ]
けんさん
天然鮎って上がってくるんですね~
知らなかったっす。
もののけ姫みておもったっすけど、
もののけ姫では、動物たちの森に進出する人間。ってイメージだったけど、
いまや田舎じゃ、
人間の領域に進出する動物ってかんじっす。最近
アライグマにあらされてます恐怖です
話せばわかる相手でないっす
Posted by: けん [ 2006年9月29日 22:19 ]
き○人さん→
天然鮎はね、背中が茶色っぽくてキラキラしてる。でも今年のは砂かんでて今イチやったなー。良質のコケが減ってるのかもしれん。川をいじり過ぎだ。人が裏山や、前の川を覗き込まなくなったら終わりやね。森んこはそこ見て喜んでっけど。わっはっは。
うちの周りは夜になると鹿だらけですわ。今度食ってやる…。
Posted by: chichi [ 2006年10月 4日 18:55 ]
こーりきーさんの質問に
山里は、山間の里(村)あるいは、
人家だと思います。モノを表す言葉だと思います。
でも、里山は、風景とか文化とか生態系とか
言う部類の言葉だと思います。
山里は、こんな表現ができます。
「大雨で山里が土砂で埋もれた」
あるいは、
「大雨で裏山が崩れた」
でも、里山は、
「大雨で里山が崩れた」とは、
言わないように思います。
「時代とともに、里山が無くなった」
と表現すると思います。
答えになってないかもしれませんが、
今は、こんな風に考えています。