お久しぶりです。
今日は「ヤスダ」がお伝えします!
私の関係している会に「広島西部ロハスの会」というのがあります。
漁業関係者と一緒に植樹活動を中心にして
地域の環境を守っていこうという組織です。
本日、その会を視察と言う事で、
斉藤環境大臣を囲んでの座談会(?)が行われました
林業関係者の一人として、
環境と森林について意見を述べさせていただきました。
私に与えられた時間は3分。
その発言の一部始終を・・・・・
「現在の日本において
森林の環境を守ると言うことについては
これは、人工林であろうと自然林であろうと
同じだと思っておりますが
人の手による森林の整備は欠かせないことは
周知のことで有ろうと思います。
ですが、
その森林を整備する担い手である林業関係者の所得はというと
正直いってかなり厳しく、そのような人達の努力によって
現在の日本の森林環境が
かろうじて守られているというのが現状です。
なぜ、このように林業関係者の所得が低いのかといいますと、
やはり木材価格の低迷が影響しているのは間違い有りません。
木材関係の方々と価格の話になりますと出てくるのは
「木材は国際商品ですから、国産材だからといって・・・」
とある意味買い叩き状態です。
一般の商品のように、
コストを積み上げて価格を決定する権利は山側には有りません。
世論の声に反するように間伐は遅々として進まず、
伐採を行えば跡地は再造林されず放置状態。
このような状況の中で無理やり国産材の利用率向上や、
木材生産量の増大のみに突き進めば
乱伐跡地が増加し、
日本の森林環境に未来は有りません。
後に残るのは、過去に日本が海外で行ってきたような
収奪林業の痕跡が残るだけになることでしょう。
私たちが望むのは決して高価格の丸太価格では有りません。
林業が生業(なりわい)として成り立つような、
持続的な林業経営が可能な木材価格です。
林業関係者が生きがいと誇りを持って林業に就けるような
木材の価格を希望しています。
国際商品だからといって価格を市場任せにするのではなく
森林環境を守るために、
今のうちに、手遅れにならないうちに、
有効な政策をお願いいたします。」
・・・・・です。
一林業家の愚痴に近いものでは有りますが、
先月北欧に出張に行ってきた人から話で、
伐採から工場までの搬出コストが「約2,000円」との話を聞き
「さすがに太刀打ちできない。」
「無理をすると環境破壊に繋がりかねない。」
との思いが強くなり、今日の発言となりました。
by ヤスダ
あけましておめでとうございます。
本日はナカシマさんに代わりまして、やすだがお伝えいたします。
さてさて、新年早々ここ吉和では正月寒波!
広島県って言うと暖かいイメージがあるのでしょうが
ここ吉和は西中国山地のど真ん中
標高700m弱の高原地帯です。
そんなわけで、北からの風雪がちょうど吹き溜まりになる場所です。
これから2月いっぱいはこんな状況が続きます。
今年も最高積雪量は100cmを超えることでしょう。
さすがにここまでなると、地元の人でも山には入りません。
おとなしく他の仕事をしております。
あっ!でも私は事務仕事(>_<)
この積雪の時期に1年分の事務をこなすように計画してるんです。
でも、皆さんの関心は私なんかより『ナカシマさんはどうした?』でしょうね(⌒o⌒;)
大丈夫、彼女はまだ吉和に居ます。
さすがに、山仕事は無理だから近くにあるスキー場で頑張ってます。
そのうち彼女の仕事ぶりでもご紹介しましょうか?
(彼女の了承が得られればですが・・・)
何はともあれ、今年一年よろしくお願いいたします!
やすだ たかし
深瀬班、班長。深瀬さんです。
貫禄ある風貌。安田林業一の飲み助です(笑)
喜怒哀楽がハッキリされている方なので
怒るととってもオソロシイですが、
楽しい話で笑う時、とっても豪快!
現場では主に重機を担当されています。
私は、あ〜でもない。こ〜でもないと
機械操作を御指導頂けていますが、
深瀬さんが初めて重機に乗られた時
誰も頼れる方がおられず、とにかく見て技術を盗んだものよ。
と、苦労話を聞きました。
先週の搬出時、深瀬さんがグラップルに乗り
私が木にワイヤー掛けをしていました。
とにかくチョロチョロ動き、危なっかしい私を目で追うので
いつもの倍疲れたよ・・・と苦笑い。
毎日の重労働+畑仕事もこなされています。
帰宅すると玄関にカゴ一杯のお野菜。
なぜか
『わざわざ礼を言いに来んでよい。
深瀬 』
と、置き手紙があります。
勿論すぐに、お礼を言いにお邪魔しますが(笑)
仕事の上でも、吉和生活の上でも
とても頼りになる存在です。
by、ナカシマ アヤ
予告通り、伐採班で鍛えられております(笑)
とにかく、学ぶ事ばかり。
『技術なんて教わるもんじゃない。
見て盗むもんだ!』
と言うのが本来の筋道かもしれません。
なので、マンツーマンでみっちり教われる環境に
とても感謝しています。
さて、現場の様子。
定めた方向へ確実に伐倒して行きます。
写真では伝わりにくいかも知れませんが、
カナリの大きさの木です。
伐倒時には凄い音と共にスギがブッ飛んで行きます。
斜面下を覗き込んでみると・・・
スギ、スギ、スギ!
ゴボウの様に見えますが、辺り一面スギの海です。
5〜6本倒しては
下に降りて、枝払いをします。
恐ろしいのが跳ね返り。
ほんの少し、チェーンソーの刃が触れただけでも
重なり合った枝がムチの様に、パシッと弾く事があります。
不慣れな私にとって、この様な入り組んだ中での枝払いは
容易いものではありません。
材を傷つけないよう、尚かつ幹ギリギリのラインで
枝を落として行きます。
すこぶる足場の悪い所、持ちにくい角度でのチェーンソー操作。
最近ご無沙汰していた、筋肉痛がやって参りました。
技術の向上と、二の腕の成長は正比例してゆく様です。
by、ナカシマ アヤ
ドツボにハマってしまいました。
左側の刃はバックスロープ型。
右側の刃はフック型。
なんじゃそりゃ?と思われる方。
とにかく、どちらの刃も大変宜しく無い状態なのです。
目立てについて書かれた書物を必死に読みましたが
頭でどれだけ理解しても、結局は手で感覚を掴まなければ。
急遽、本日目立て強化日。
社長直々にみっちり、こってり根気よく御指導頂きました。
擦る刃を置く位置
足で挟むチェーンソーの角度
ヤスリを構える角度
腕の締め方
手首のブレ
ヤスリを握る手の微妙な力加減 etc・・・
言い出すとキリがない程の注意点
一刃、一刃、慎重に。丁寧に、丁寧に。
実は、明日より伐採班に加わり主伐・造材を学びます。
主伐とは、伐期に達した木を切る事で
いわば育林最後のステージといいましょうか。
その善し悪しで直に材の価値に影響するとても重要な仕事です。
特に造材に至っては、チェーンソーの切れ味が全てと言っても
過言ではないでしょう。(勿論技術も要しますが)
とにかく出来るだけ最高の状態で挑まなければ・・・
明日は、特に長い一日となりそうです。
by、ナカシマ アヤ
未だ毎日バックホウの練習は続いております。
ナカナカ進歩が見られず・・・格闘中です。
『来月から作業道づくりに入るけぇ。
今乗ってるのじゃなく、現場では大きい方に乗るけぇね。
土曜の朝に機械移動するけぇ・・・3日間ね。
平地で練習出来る、この3日で
大きい機械マスターするように。』
突然、昨日そう言われました。
機械に乗れるのは現場から帰った17時以降。
最近、日の入りが早くなり18時すぎには真っ暗。
って事は、計3時間乗れるか乗れないか・・・でしょ?
『はぁ!?3日?3日で乗りこなせって?
出来ますかいやぁ〜!!』
思わず、そう言いそうになったがググっと飲み込んだ。
『ほほぅ。やる前から出来ない理由考えとるんか。』
社長の目が明らかにそう言っている。
危ない危ない・・・
『・・・分かりました。』
そう答えた私の目は据わっていたはず(笑)
そんな訳で愛着ある小型車から中型車へチェンジ。
まぁ、基本的なレバー操作は全て同じなのですが。
やはり大きい。アームの長さ、バゲットの大きさ、
そして何より機体のパワー。
確かに作業範囲は格段に増えました。
なんだか乗れているような錯覚を起こします。
が、地中を削る際、隠れているバゲットの様子を想像出来ない。
極端に言えば、水の中でも使える様に
常にバゲットの位置、方向を想像して
作業が出来るようにと、常々言われています。
違う・・・違う・・・
気が付けば、土の色が空の色に食べられてしまってる。
はぁ、今日も一日終わってしまった。
残るは明日のみ。
・・・かぁ
by、ナカシマ アヤ
”緑の雇用担い手研修”の一貫
『高性能林業機械オペレーター養成研修』
が始まっています。
研修場所の北広島町の現場に
広島県の緑の雇用一年生、計27名が集い
月曜日から金曜日までの5日間、みっちり学びます。
使用する機械は
ハーベスター、フォワーダー、スイングヤーダの三種類。
どれもこれも、私にとって初めましてのモノ達ばかり。
昨日座学を終え、今日から6名ごと班に分かれて実技です。
機械操作は勿論、
実際の現場での動きや機械同士の連携作業方法など
幅広い内容となっています。
午前中、我が2班はハーベスター担当。
ハーベスターとは?
『伐倒』『枝払い』『玉切り』が出来る機械です。
木を掴む→木を切る→木を引っぱり出す→木の長さを計る
→木を送りながら枝を払う→玉切る
作業工程を言葉にすると、こうなります。
これだけの作業を一台の機械で全て出来てしまうのです。
凄い・・・噂には聞いていたが何て機械なんだ。
興奮醒め遣らぬ内に色々お伝えしたかったのですが、
言葉だけでは物足りない。
明日、全貌をしっかり写真に収め改めて御報告します。
街で日常生活を送っていて、まず目にする事はないでしょう。
この機会に、是非知って頂きたい。
日本の山中でトンデモナイ変化が起きているのです!!
by、ナカシマ アヤ
タイトルを見て、
『あぁ、あれね。』と想像出来たアナタ。
・・・素敵です。
正直に言えば、林業に関わる前まで
建築現場や道路工事現場にある全ての機械を
ショベルカーと言うもんだと思っていました。
・・・お恥ずかしい。
バックホウとは地面を掘る作業に使われる
ショベル系建設機械の代表的なものです。
よく、町中の工事現場でも目にするアレです。
研修生二人、只今バックホウの操作練習中。
林業に使われる重機の中でも基本中の基本。
ここをマスターしなければ前に進めないのですが、
ナカナカ初戦から苦戦しております。
機体の前進・後進
バゲットの開・閉
アームの曲げ・伸ばし
アームの上げ・下げ
たった、この4動作の組み合わせなのですが
全く思う様に動かない。
『頭で考えるんじゃない。体で覚えるもんだ。』
誰に聞いてもそう言われます。
なのでとにかく機械に慣れる事。
出来れば横目で通り過ぎたかったのですが、
どうやら避けては通れない試練。
『仕事後、毎日15分ずつ乗ろうね!!』
勝手に同期を巻き込みそう決めてしまいました。
これでもう、逃げられまい・・・
いつの日か、軽やかにスムーズに動くバックホウを夢みて。
b y、ナカシマ アヤ
本日の仕事は山林調査。
『もう何年も行けてない山ですが、
どうなっているのか、写真だけでも見たいものです。』
そんな御依頼がありました。
地番と所有者様のお名前を照らし合わせ
出て来た場所は・・・ナルホドかなりの奥地。
しかし!聞いたからには行くしかない。
社長と共に現地へ向かいました。
この山には国土調査という杭が打ってあります。
この杭には一つ一つに番号がふってあります。
それを一つ一つ見つけては印をして歩き(得意のピンクテープです)
所有されている土地を確定してゆきます。
これがナカナカ容易ではない。
谷境・尾根境、植生・林齢の違いなど
境界がハッキリしている所では杭の居所の予測が付くのですが
植生も同じ、林齢も同じ。
だけどどこかで区切られている・・・
そんな土地では下ばかり見て歩く事になります。
土の上、少しだけ覗く(勿論埋もれてる場合もあります)
4cm×4cmの杭を見つけるわけですから。
無事御依頼の土地を見つける事が出来、写真にも収めました。
社長の判断により、間伐を行った方が良いとの事で
山主さんへお話に伺いました。
『遠い上に急斜面じゃけ、到底私が行く事は出来ません。
もう捨てた気でおりました。
正直、こんな奥の山ですから
私が死んだら、後の者が面倒みるとは思えないのです。
ここで手入れしてどうなるものかと考えますが、
出来るならば、お願いします。
おじいさんと一緒に植えて
大切に手入れしてきた山なのですから。』
ゆっくりと、一言一言噛み締めるように
そう、おっしゃいました。
ただとにかく、今現在の山の状態を改善してゆく事に
気を取られていた私には衝撃の言葉でした。
”山主の方に黒字で返せる山造りを”
社長が常日頃から言われている言葉です。
山は、堂々と受け継がれてゆくものであって欲しい。
心から、そう思いました。
by、ナカシマ アヤ
新規林業従事者にとって、
夏場の下刈作業を乗り切る事が出来るのか・・・
が、大きな山場となります。
この時期、志しを断念される方が少なくないとも聞きました。
身をもって体感しております。
とにかく・・・キツイ!!
逃げも隠れも出来ぬ、炎天下の中
私の胸の高さまで伸びた草の中から
私の膝まで届かない高さの幼木を探し出し、
その幼木だけを残して刈り進んで行きます。
1.8m 間隔に植えられているとはいえ、
慣れない私は、かなり集中して発掘しなければ
見つかりません。
噎せ返るような熱気
開始から30分経たぬうちに、
大粒の汗がボタボタ流れ落ちてきます。
キックバックの度に走る肩への痛み
スムーズに動かない指の関節
服の上からでも攻撃してくるアブやブト
巣の回りをクルクル飛び回る蜂
よじ登っても、よじ登ってもズルズル落ちる岩場
さすがの私も
『はぁ・・・・・・・・・・』
と弱気なため息が出てしまいます。
なのに、なのに、
ここからが不思議な所なのですが
作業を終えて、山を下り振り返ります。
てんやわんや生い茂っていた斜面の中から
幼木達が姿を現し、綺麗に等間隔に並んでるではないですか!!
感激を通り越し、感動します。
あんなにしぼんでいた心がムムムム!!っと膨れ上がり
『さぁ、次はどこよっ?』
と、刈り払い機に燃料入れ、準備万端の私がいます。
本当に不思議
まんまと林業の魅力に踊らされている様です。
by.ナカシマ アヤ
雨がしょぼしょぼ降る晩に
たぬきがトックリ持って酒買いに
酒屋のおやじにおこられて
お豆みっつで泣きやんだ
間伐前の山では雨に濡れません。
見上げると隙間なく枝が広がり
太陽の光も、雨も風も入らない。
まるでドームの中です。
一度チェーンソーを入れ出すと、さぁ大変。
なんせ二度の雨に降られるのです。
天からの雨
葉から落ちる雨
特にヒノキ。
少し傾き出すとドサッと一気に
溜められていた雨水をかぶります。
木は天然のダムと言いますが
身をもって感じます。
大量のブトにかまれ
ぬかるむ斜面に何度もシリモチをつき
思わぬ方向に滑り落ちてくる木にヒヤリとして
湿気と汗でグチョグチョの体で一日を過ごし
本当に散々な雨の日の現場
なのですが、
晴れの日には無い
生々しい山の生命力を感じる瞬間
私の足を一歩一歩、先へと進めます。
by.ナカシマ アヤ
P.S 冒頭に書いたのは
幼い頃、父に教わった歌です。
雨の日の大好きなテーマソングです(笑)
昨日の話です。
GPSを使用し、班長と二人測量に出ていました。
”宇宙と交信して来ます!!”
張り切って事務所を出たものの、
覆い茂る雑木の中。
思う様にはかどらず、少々イライラしておりました。
そんな中、突然事件が起きたのです。
『う”わぁ〜〜〜〜』
前を行く班長の叫び声
息苦しそうに喉を押さえながら
地面に倒れ込み、後ずさり。
『ど、どうしたんですかっ!?!?』
言い終わらないうちに、
激しい喉の痛み、鼻につく刺激臭に襲われ
私も班長と同じ状態に。
二人でゲホゲホ、オエオエなる事数分・・・
何が起きたかさっぱり分からず
パニック状態。
班長が一言
『・・・くますぷれぇ〜・・・』
は?熊スプレー??
班長は以前、山で熊に遭遇した恐怖体験がある為
鈴の他に熊スプレーを常に携帯されています。
なんらかの拍子にロックが解除されてしまい、
ナタをしまおうとした手がスプレー口に触れ
腰元で発射してしまった・・・と言う訳です。
主成分はカプサイシン。
なんだ、唐辛子?
そう思われるでしょう。
しかしこれが、なんともキツい。
すぐさま測量を中断し、事務所へ戻りました。
喉、鼻の痛みは時間が経つにつれ
少しずつ和らいできました。
問題は班長。
モロに手に浴びてしまった為
唐辛子、何百本を擦り付けた状態。
水で何度手を洗おうと、全く痛みが引きません。
カプサイシンの処置法?
どこを調べても載っていない。
結局,早退し病院へ行かれました。
(ちなみにドクターストップがかかり、
本日お休みされています。)
恐るべし熊スプレー
これを発射する時は相当切羽詰まっている時です。
ですが、もし熊が風上に居たら?
『熊さん、熊さん・・・
恐れ入りますが、少々風下に移動して頂けないでしょうか?』
と、お願いしない限り自分に直撃ですよね。
社長とそんな話をしていたら、
『大丈夫じゃ。
自分でスプレーして、自分でのたうち回るの見てたら
熊もコイツ馬鹿じゃないか?って
呆れてどっか行くじゃろう。』
ナルホド納得。
今日の仕事終わりの事です。
『アヤさん。
昨日測量しっとってピンクテープまいた所あるじゃろう。
あそこに熊のフン落ちとったぞ。』
・・・え・・・昨日はそんな物ありませんでしたよ・・・!?
で、で、出たぁ!!!
by.ナカシマ アヤ
月曜日〜木曜日まで林業技術センターにて基礎研修。
机に向かいお勉強です。
講習内容は
森林保護、森林計画、保安林制度、治山事業、
森林管理、木材の流通 etc・・・
と盛り沢山。
行きの空っぽの頭が帰りには満杯。
知る喜びを感じると同時に
変化の波が押し寄せる、この今
林業に関わる重い任務、責任(?)の様なものを
ヒシヒシと感じます。
作業道の設置、高性能機械の導入、
育てる林業から切って出す林業へ
こんな初心者の私でもイタタタタ・・と悩む位だから、
安田社長はさぞかし頭を抱えておられる事でしょう。
現場をこなせる技術。
紙面上の知識。
両方が揃って、はじめてそこから
自分がどうしてゆきたいのか。
社長の一言が深く、強く心に響きました。
by.ナカシマ アヤ
ある現場のヒノキ間伐が終了しました。
OKは出ていたのですが
少し不十分な箇所があるとの事で
半日手直しに入りました。
チェーンソーを持ちオイルを腰にぶら下げ
尾根から谷へ、又尾根へ、ウロキョロウロキョロ・・・
切り残し、枝払い忘れ、こんな所にも。
作業中はとにかく目の前の事で精一杯でしたが、
改めて山全体を見直せる時間でした。
実はこの現場、
私にとって初間伐の場。
第一本目は確かこの切り株。
この辺りでネジを落として皆で大探ししたなぁ。
フタを閉め忘れてオイルまみれになったっけ。
と歩きながら数々のドジを思い出しました(笑)
切り口、チェーンソーからの木クズを見ると、
おおよそ誰が切ったか書いてあります。
熟練作業員の方、仕事が早いのは勿論ですが
作業後の美しい事。
あぁ、これがプロの仕事というものか。
と改めて思いました。
次回このヒノキを切るのは
何年後なのでしょう?
20年、30年後でしょうか。
誰かが植えて、誰かが枝打ちをして、誰かが間伐をし、
誰かが伐採して、やっと搬出。
見ず知らずの方にバトンタッチし続ける事が仕事。
とても不思議な魅力を感じます。
by、ナカシマ アヤ
ついに”緑の雇用”研修スタートです。
(正確には”緑の雇用担い手育成研修”)
緑の雇用とは?
森林組合等の林業事業体に採用された人たちに対して
森林整備等の作業に必要な技能・技術習得の支援を行い
こうした者達が山村に定住し
地域が活性化していくことをめざすもの
by.林野庁
基礎研修(10日)・・樹木学、森林管理などの座学が主
専門研修(10日)・・高性能林業機械オペレーター養成、
測量技術など実習が主
基本研修(180日)・・実際働きながら技術を習得
三次市にある広島県林業技術センターに
一年生、25名が集合しました。
やはり女性は一人。もう慣れましたが(笑)
なんだかガッチリした方が多く
第一線で活躍中!!といった
雰囲気を醸し出していました。
私も研修が終わる頃には・・・
by、ナカシマ アヤ
先週より引き続き、間伐に入りました。
この現場、作業は晴れの日限定・・・
という、テゴワイ急斜面。
そして私にとって初めての
個人の方が所有される山での作業となりました。
今までの様に、倒れやすい方向に
バサバサ切って行く訳にはいきません。
辺りには民家があり、道があり、お墓があり。
縁にある木は特に気を使います。
ハシゴに上って、木にワイヤーロープをかけ
チルホールと言う専門の用具を使用し
一本、一本確実な方向へ倒して行きます。
これが又重労働・・・
縁の木を終わらし、いざ中へ。
真っ暗で込み合っているのは外からでも分かる。
しかしいったい、どこから手をつけて良いのやら。
スギ、ヒノキ、雑木、竹、御丁寧にツタまでグルグル巻いてある。
まるで木のデパート
上下に分かれての作業は危険なので
一同上までよじ登り、そこからスタート。
上からスギは滑り落ちてくる
横から押さえられていた木が跳ね返ってくる
下には倒れて腐った木が抜けて、足をとられる
ピンチの連続
『中島さん、ここはどっちを向いても危険な現場じゃけ。
そこで危険な作業をしとるんです。
何かあったら大変じゃけ、そこで立っとって下さい。』
決して足手まといになるから邪魔だと言っているのではなく、
つい出てしまった本音。
気遣って下さる気持ちが痛い程伝わりました。
有り難う。本当に有り難うございます。
けど、そういう訳にはイカンのです!!
ヘコへコになりながら、なんとか下まで到着。
少し休憩をとった後
再び上へ登り玉切り、枝払い作業。
心身共に疲れきった16時半、
山主の方に作業終了の報告に行きました。
「ずっと気になっとった山なんよ。
向こうまで透いて見える様になったんね。
お疲れさんでした。
どうも有り難うねぇ。」
と、ご夫婦共にお礼を言われ。
ついにっこり。
微力ながら、山仕事に関わる誇りと
一仕事終わらせた満足感を味わった一日でした。
by.ナカシマ アヤ
GW、思う存分リフレッシュして参りました。
体も万全!!どんなに動けるかと張り切って
山へ入りました。
しかし・・・しんどいぞ。お昼の時点で意気消沈。
原因の一つと思えるのは気温。
本日、吉和25度ありました。
たしか連休前は少し動き出して汗ばむ程度だったのに。
そして本日の現場はナカナカの急斜面。
その上、土がふかふかで踏ん張りがきかない。
よくチェーンソーの取り扱い説明で
’足場の安定した所で使用しましょう ’
と書かれていますが
’足場の良いトコだけの山がどこにあるねん!? ’
と突っ込みながらの作業でした。
切り捨て間伐といっても切ったら終わりではなく
2〜3mの長さに玉切りをし(地面に付ける)
70%の枝払いが必要です。
熟練の先輩方は木を斜面上部(頂上方向)など
出来るだけ移動距離が少なくなるよう
臨機応変に倒されます。
私は、と言うとほとんど谷へ吸い込まれるように
倒れてゆきます。
想像してみて下さい。
20m近い木、玉切り、枝払いをしながら
その長さ分谷へ下り、そして又斜面をよじ登り・・・
正直に言うと今日の労働時間の大半を
斜面の下り、登りで費やした気がします。
(安田社長、ごめんなさい・・・)
’どうやったら自分の思う方向に倒せるの?’
先輩に聞いたみた事がします。
’木は気(木)の向くままにしか倒れんですよぉ。’
との事。納得
新緑の山の風景を同封しようと
デジカメを持ち歩いていましたのに、
本日はそんな余裕ありませんでした。
窓から見える5月の吉和を同封致します。
by、ナカシマ アヤ
いったいナカシマ アヤはどんな一日を過ごしてるのか?
林業に関わった事のない友人が多数なので、
この様な質問が多々寄せられます。
今日は私の一日を書いてみます。
・・・AM 5:30 起床
朝はゆっくり時間がほしいのでこの時間に起きます。
まず今日のお天気をチェックしてお弁当、朝食作り。
昔からですが、朝からモリモリ食べます。
・・・AM 7:30 出勤
まずは全作業員が事務所に集まります。
今日の仕事の段取り、現場の進行状況確認など打ち合わせ
それぞれ現場へ向かいます。
・・・AM 8:00 現場到着
仕事開始!!
・・・PM 0:00 お昼休憩
待ちに待った昼食。いったん車に戻り車内で食べる事もありますが
現場まで距離がある時が飲食物も全て持って移動し現場で頂きます。
今日の様なお天気の日は最高です。
昼食後チェーンソーの手入れ、目立て、昼寝など。
・・・PM 1:00
仕事開始!!
・・・PM 4:30
現場終了。帰宅準備
・・・PM 5:00 事務所着
今日一日の報告、明日の段取りなど諸々打ち合わせます。
・・・PM 5:30 帰宅
まず温泉へ行きます。ゆっくり一時間。
今日一日の疲れはこの湯が吸い取ってくれた、
体の痛みは気のせいだと自分を暗示にかけます(笑)
・・・PM 7:00 夕食
本当に良く食べます。
吉和にコンビ二はありません。
明日のエネルギーは自分の腕にかかってます。
・・・PM 10;30 就寝
もっと早く寝てしまう事もあります。
朝までぐっすり。
と、この様な毎日を過ごしております。
正直神戸にいる時からは想像出来ない生活リズムです。
良く寝て、良く食べ、良く動く。
今はこんなシンプルな毎日が愛おしくてたまりません。
by、ナカシマ アヤ
お久しぶりの投稿です。
事務所にパソコンが入り、今日はそこから発信です。
”吉和より世界へ!!”
をモットーに日々の奮闘生活をお送りいたします(笑)
こちらに来て、まだ3週間程ですが
間伐、搬出、切捨て間伐、測量、植林、雪起こし・・・
と、盛りだくさんの毎日です。
当たり前ですが全てが初めての体験で
どれ一つ、仕事と言える成果は得られておりません。
ベタな言い方ですが、
頭で考えるより、体で覚えよ。
これが全てのようです。
・・・と思っていたのは昨日までのお話。
実は今日は生憎の雨で朝から事務作業をしております。
この間測量した数値を元に図面に書き出し
総面積を割り出します。
斜距離と傾斜角で水平距離を出して・・・繋げて・・・
sin cos tan の世界です。
う”~む、確かに習いました。習ったけどまさかの再会。
出来ればお会いしたくなかった。
晴れの日も、雨の日も悪戦苦闘の毎日です
by.ナカシマ アヤ
安田さんより引き継ぎました中島 彩です。この春より安田林業にて林業に携わってゆくものです。
今までは全く林業と関わりのない仕事、かけ離れた生活を送っていました。ゼロからのスタートです。
と、いいますかまだスタートされておりません(笑)
実務が始まるまでは、なぜ林業に興味を持ったのか?なぜ林業だったのか?そして安田さんとの運命の出会い(?)など お話しようかと思っています。それ以降は現場より悪戦苦闘の毎日(となるでしょう。笑)をお送り致します!!
お付き合い、宜しくお願い致します!
by.ナカシマ アヤ
新年も遙か遠くに明けたみたいですけど、今年最初のブログという事で
「明けましておめでとうございます。本年もあきれずにお付き合いお願いいたしします。」
と、言う事で新年初ブログは、これで行きます。
これまでにも何度かブログにて、書いてきましたが
「太田川流域SGECネットワーク」が本日発足致しました。
どうせ発足してこれから活動していくのなら。と当日は多くの方々に声をおかけして設立総会を行いました。
おいで頂いたのは、
広島県農林水産部農林整備局長様
廿日市市産業観光部長様
安芸太田町助役様
(社)全国林業改良普及協会制作部長様
そしてマスコミの方々は、
テレビ局2者(ホームテレビ、テレビ新広島)
地元新聞1者(中国新聞)
林業木材関係新聞2者(日刊木材新聞、林業新聞社)
本当に多くの方々においで頂きました。
式の方は、まず森林認証書の授与式から
全林協の中沢部長から、一人一人手渡しで受け取りました。
この一枚の証書に一年間の苦労と、これからの森林管理への取り組みの重大さが感じられる一時です。
ちなみに認証書の額は中本造林さんの山から切り出された「ハチロウスギ」の天然スギ。
これを私の所で、額に加工させて頂きました。
授与式の後、中沢部長から挨拶を頂き、その後設立総会へ
総会では、参加予定者の中から会長、会計、監査を選任して終了。
まぁ、この辺はありきたりと言っちゃ、それまでだけど、これをしなくちゃ、会も先に進む事が出来ないのでとりあえず・・・
設立総会も無事終了したところで、来賓の方々からお言葉を頂きました。
最後にメンバー全員を紹介して、会長の挨拶。
ちなみに、私、会長に就任する事になりました・・・
ま、挨拶は普通の挨拶。
だけど、ただ設立して、「はいおしまい」じゃ面白くも何ともないので
記念事業を一つ発表!
ネットワーク発足記念として
現在、木造建築をお考えの方を対象に抽選で5名様に建築材のうちの「柱」をネットワークからプレゼント致します。
金額にして、約30万円位。
応募などの詳細は、まだ決まっておりませんで、早急に決定して後日ご連絡致します。
こうして無事に総会の全てを終了しました。
このネットワークの設立については、事前に中国新聞で1面で報道されてたし、当日の様子はホームテレビでも夕方のニュースで放送された模様です。
発足は、始まり。これからが正念場。
一丸となって頑張って行かなきゃ行けませんね。
ここ数年、神奈川県の中学生が吉和に修学旅行にやってくる。
吉和の中学生との交流を含めて、普段都市部では絶対に出来ない様な事を体験するのです。
例えば、またぎの生活体験、山葵の栽培、斧で木を倒す、畜産体験、、、述べ11課目。
その中に、林業体験の課目も有り、それが私の担当。
今日はその林業体験の文字通り「修学」。
今回林業体験コースを選択したのは12名。
男子6名、女子6名。
これだけの人数を私一人で面倒見切れないので、助っ人を呼んで二人で行いました。
主な内容は、枝打ちとチェンソーを使った間伐。
どちらも、初めて。
と、言うより林業自体が初めてのこども達ばかり。
でも、説明を聞いて現場に入ると楽しそうに頑張ってましたよ。
最初は慣れない手つきでノコを扱っていたけど、あっという間になれて順調順調(^_^)
午後からはチェンソーを使った間伐体験。
午前中、疲れて退屈そうにしてた子も、これには興味津々。
なんせ、チェンソーなんて映画の中でしか見たこと無いでしょうからね。
途中で、ちょっとヒヤッ!とした時も有りましたが、これも無事に終了!
でも、この林業体験。実は林業の仕事を覚えるのが目的では無いんです。
現場を体験することによって、これまで興味の無かった「林業・森林」と言う物に興味を持ってもらうのが狙いなんです。
今の世の中、木材価格の低迷も重なって、林業は産業として認めにくい状況が続いてます。
植林された山は手入れが行き届かずあれ放題。
その実情を知ってもらって、森林を守るには林業という仕事も必要なんだと言うことを認知してもらいたいのです。
今年で4年目になりますが、これからもこう言ったことは続けていきたいですね。
ってのが広島で開催されました。
主催は(社)全国木材組合連合会(略して全木連)
こんな大会が開かれていること自体、私は全く知らなくて・・・
普段偉そうなこと言ってても、所詮「井の中の蛙」。
もっと見識を広げなくては!
と言うことで、行ってきました。
でもね~、私、木連の会員じゃないんです。
ま、会員じゃないからこんな大会が有るなんて事も知らなかったんですが・・・
そんな私がどうやって会場に潜り込もう?
いや、式典や懇親会はどうでもいい。
記念講演が聴きたかったんです。
「木の事業の夢」と題した講演には
(株)ウッドワン、中国木材(株)、院庄林業(株)、銘建工業(株)の各社長さんのお話し。
いずれも中国地方、いや日本を代表する建材メーカーの社長さん。
どこも、基本は外材を取り扱ってる会社だけど、ここの所、国産材にも触手を伸ばしてるのでそこのところが知りたかったのです。
潜り込んだ方法は、内緒にして・・(^_^;)
(会費はちゃんと払ったから許してね)
なかなか、面白かった。
外材の輸入縮小と国産材の質、量の拡大。
これを各社これからどうやって、使いこなしていくのか?
当然、企業秘密も多いことだろうから、全てを話してくれるはずは無いのだけど、その中からヒントの様な物を頂きました。
そのヒントを、生かすか殺すかはこちら次第。
さてさて、10年後の林業はどうなってるかな?
時代に取り残されない様に頑張らなくちゃ(^_^)v
中央森林公園で開かれた全国育樹祭に行ってきました。
ここ最近、全国の植樹祭には毎年参加してるのですが、育樹祭はまだ数度だけ。
以前の育樹祭は、スギの枝打ちとかだったのですが、最近は広葉樹の施肥なんてのが多いですね。
今回の広島県もそうです。
平成7年に開催された植樹祭の会場で、当時植えた様々な広葉樹に肥料をやってきました。
式典自体は・・・・代わり映え無く・・・(^_^;)
(いや、それが悪いという訳じゃなくて・・・(^_^;)
(担当者の方はそれはそれでご苦労も多かったようで・・・(^_^;)
これ、実は私の山の間伐材らしいです。
作った人から聞いたので、間違いないと思います。
是非、記念に一つ手に入れたいな・・・(^_^;)
明日、広島県で執り行われる「第30回全国育樹祭」
その併催行事として本日広島県福山市で「育林技術交流集会」が開催されました。
私もパネリストの一人として参加させて頂きました。
パネリストは、富士通総研の梶山さん、日吉町森林組合の湯浅参事、東城町森林組合の坂部組合長、地元建築会社の(株)柳本商店の柳本会長、そして私。
午前中に打ち合わせが有ったのですが、簡単な打ち合わせの後、時間まで雑談。
実は本番より、この雑談が面白かった。
皆の前では決して話せない様な事がバンバン飛び出すし、梶山さんの話も時間をかけて伺うことが出来たし。
いや~、本当に面白かった。
大会は県内はもとより、県外各地からも多くの方々に参加して頂きまずは大成功。だと思う。
夕方には、広島まで大急ぎで帰って、皇太子殿下をお迎えしての懇談会に参加させて頂くことも出来たし。
楽しい一日でした。
明日は、朝早くから育樹祭に参加してきますね!
広島県の海産物で有名な物は?
「カキ」
美味しいですよね~(^_^)
その「カキ」を主な産物として取り扱っている所に「地御前漁協」が有ります。
その漁協さんから「太田川の水が綺麗にならなくては、美味しいカキも育たない。」
「一緒に植林しましょう!」
と、言う話が持ち上がりました。
運営団体は「広島西部ロハスの会」
建築、林業、漁協、クリエィターなど様々な人たちが集まって半年。
その植樹式が今日有りました。
第1回の記念樹として、今年ご誕生になられた秋篠宮悠仁親王殿下にあやかって「コウヤマキ」の記念植樹をしたり
ステージでは、紙芝居や海と森との関係をこども達と一緒にわかりやすく勉強したり、年輪当てクイズをしたり・・・
盛りだくさん(^_^)v
もちろん、私もロハスの一員ですから冠工房として出展させて頂きました。
普段、孤独に(?)仕事をしてる身としてはとても楽しい一日となりました~(*^O^*)<
今月は毎週のように視察の方々がおいでになられます。
その第1弾は美秋林業推進協議会。
山口県の美東町、秋芳町、カルスト森林組合の方々の協議会です。
この冬に山口市で講演をした時に、目にとめて頂いて今回おいでになられました。
総勢46名。。。
これだけの人数を、しかも雨の降る中、果たして大丈夫だろうか?
足もとを見ると、革靴の様な方もいるけど・・・
え~い、かまうもんか!
山に視察に来たんだから、山に入る覚悟は出来てるだろう!
が、なにせ46名。
小学校の遠足の人数より多い。
とても全ての方々まで目が届きません。
まぁ、熱心な方は私の近くで話を聞いていてくれるだろう。と言う自分勝手な思いこみで進めさせて頂きました。
行き届かない案内で申し訳ありませんでした。m(_ _)m
今年はなぜだか夕立が多い。
ここのところ毎日の様に夕立・・・
それも落雷を伴ってかなり激しく降ります。
本来雨の降る日は山仕事は休みにしてるのですが、
これだけ雨が多いと、そう言うわけにも行かず。
毎日ぬれねずみになりながら仕事してます。
それに伴って作業道はぬかるみ状態。
乾く間もなく雨が降るから・・・(ToT)
そう言えば一昨年がこんな天気でした。
空梅雨が開けると、その後は毎日夕立・・・
作業道の工事が全く進まなかったのを憶えてます。
その年は台風の当たり年で
中国地方の山も大きな被害を受けました。
今年は、そんな年で有りません様に・・・
やっと復旧しましたね。それに伴ってシステムも新しくなるとの事。おめでとうございます。m(_ _)m
そうこうあって、ここのブログも10日ぶり
その間色々な事がありましたが、直近の話題としては「森林認証」
何を思ったのか私は森林認証を受ける事にしたのです。
その認証の審査がこの6日から今日までの3日間有ったんです。
でも、私一人の山で3日間もかかった訳じゃなくて、今回は総勢10社で12の認証を受ける事にしたので、こんなに時間がかかったんですね。
山林が6所有者で合計約3,000HA。
認定工場が製材所から工務店まで合計6社
中には重複して受ける所も有るから、合計で12事業所。
これを3日(正確には2日半)かけて審査して回ったのです。
工場の審査はそれほど大変では無いけど、山の審査は大変。
まぁ、今回の対象森林は皆さん林業に熱心な方々ばっかりだから林道・作業道がかなり整備されてるけど、中には藪だらけの所も。。
そこを、ズンズン車で入っていく・・・
途中で気になった所が有ると「はい、止めて!」「もっと先行って!」ってな感じで・・
私は元々の声掛け人のせいもあって、すべてを同行したのですが、なかなか面白い。
同じ林業をしてると言っても、他人の山を見る機会って言うのはそうそう無く、その経営者の理念がもろに現れてますね~。
楽しい3日間でした。
その代わり、私の車は傷だらけになったけど・・・(ToT)
昨年の雨台風で山が動いた所が有りました。
山が動いた。なんて、変な言い方ですけど、
はっきりと崩れたわけでも無く、
それでいて、2mくらい谷側に山が地滑りを起こしていて
そこに立っていたスギ・ヒノキはバラバラな方を向いて立っていた為、
今後、直材に成長する当ても無いので伐採しました。
で、よくよく地形を観察すれば、その昔にも崩れた様な形跡も有り、またここにスギを植えてもダメだろうな~。
ってことで、広葉樹に樹種転換。
が、広葉樹の苗は高い!
下手するとスギの倍位する。
それに、春先の忙しい時期に植え付けるのも手間だし・・・
そこで思いついたのが、播種更新。
人に話すと「タネ播いても動物に喰われて芽も出んぞ!」とか
「冬の間に腐ってダメになるだろうね」とか
全く見込みが無い様な話ばかり
逆にそう言う話を聞くと闘争心が湧くのです。(^v^)フフフ
昨秋にせっせと種を拾って、それを適当にばらまいたり少し埋めたり・・・
でも、本当に芽が出るのかな?って少しは心配してたけど・・
なんとかなるもんだなぁ~。(⌒▽⌒)
写真は「ミズナラ」の稚樹。
他にはクリも芽吹いてました。
これから大きくなってくれよ~(^_^)v
今年も咲きました。(^_^)
何年か前に、咲いていた群落を根こぞぎ盗掘されて、しばらく姿を見てなかったのですが
今年は久しぶりに顔を見る事が出来ました。
これまでは、林道縁に見かける事が多かったのですが
今年は、よく見ると杉林の中にも沢山(^v^)フフフ
間伐して日当たりが良くなったからきっと嬉しくて咲いてくれたんでしょうね。
でも、なんで盗掘なんてするかなぁ?
ササユリにしても、ヤマシャクヤクにしても、エビネにしても
そりゃ、私の山にはあちこちに群落で有ります。
でもね、これらの植物は山で見るから美しいと思うのだけど・・・
長く山で仕事をしてると、時々このような状態の木を見かけます。
一帯の中で特に成長の優勢な木がこういう状態になってる事が多いのですが、
雪で折れた場合には折れた残骸は1方向に集中してるのですが、
それにしては砕け散った木の残骸が当たりに散らばってる。
台風でやられたにしては、廻りの木は全く平気だし・・・
って事で結論はおそらく「かみなり」
これから夏になると昼過ぎから夕立となる日が沢山あります。
もちろん夕立につきものの雷もしょっちゅう。
それがたまたま、この木に落ちたんでしょうね。
見事なまでに砕け散ってます。
おまけに避けた木の途中には、地下足袋が挟まってるし・・・(ToT)
きっとカラスか何かの悪戯でしょう・・・(^.^;
これからは落雷の多い季節です。
皆さんも山仕事の時、夕立になると無理をせずに早めに切り上げる事も大事ですよ。
今日は徳島県の上勝町から15名近くの方々が視察においでになりました。
向こうを朝の6時に出発して、吉和に1時過ぎ。
貴重な時間とお金をかけて来てくださったのですから、それに応えられる様に頑張らねば・・・
なんてことは、考えません。
なんせ、私のやってる事はそんなに特殊な事じゃ無いんですから・・・(^.^;
私、実は視察に行くのも好きですけど、視察を受けるのも好きなんです。
目立ちたいとか、威張りたいとか・・そう言った意味ではなくて・・・(^.^;
視察に来られるのは、大体が普段おいそれと伺う事の出来ない遠方の方々。
その方々といろんな話が出来るんですね。
その地方にはそれぞれの特徴的な林業の手法が有って、それを伺う事も出来るし、私も勉強になります。
視察自体は山へご案内して、土場、作業現場、路網などを、色々と説明しながら歩きます。
ここで、私が一番に言いたい事は私の山の作業をそのまま持ち帰っても何の為にもなりませんよ。って言う事。
山と言うのは地域によって全く異なりますから同じような施行が出来る事はまずありません。
その地域に合った作業方法。
もっとシビアに言えば、その場所に合った作業方法。
それを自分の山林経営に適合させてどのような方法がベストか?
そこを探って欲しいのです。
そのために様々な所を視察して、記憶に止めて置く事はとても大事な事でしょう。
ご自分の山に戻られて、作業方法を検討される時に私の事が頭の隅にでも浮かんでもらえれば幸いです。
最後に工房にご案内して雑談を交えて楽しい2時間半が過ぎました。
自分の所で扱ってる商品の単価を知らない経営者って言うのは普通いない。
でも、林業の場合には今までそう言った販売に携わる作業を「木材市場」が肩代わりしてくれてましたから
所有者(山主)は殆ど知らないのです。
(もちろん山を持ってる人がすべて知らないとは言いません。)
そこで自分の商品(木)がどのくらいの商品価値があるのか。一度調べてみてください。
何も文献や書類の束を目の前にして調べる必要はないのです。
市場から出てる市況報告ってのも有りますが、概ね良い所の価格しか書いてありません。
なにせ、山から出てくる木には、良い物悪い物千差万別ですからね~。
木材市場は平均して月に2~4ほど市を開きます。
山から出荷されてきた原木を、それぞれの規格に合う様に集める「はい積み」と言う作業を行います。
一本の木でも、元から先まで太さも違うし枝の状態も違う、曲がった所も有るだろうし、傷や腐れが有る所も有る。
それらを仕分けして、何本かまとめて一つの山を作るのです。
これが「はい積み」
その「はい」ごとに買い方さんは入札なり、競りなどの方法で買っていくのです。
ですから、市が開催されている日に市場を訪れると綺麗に揃えられた「はい」に買い方さんが集まって色々吟味されています。
自分の丸太には刻印が打ってありますから、何処に自分の木が有るのか探せば分かります。
「市」が終わりに近づくとその日の価格がすべて分かります。
その価格表を再度持って、自分の木の所に行ってみましょう。
この木は、このくらいの値段なんだな。って言うのが実感できることでしょう。
納得出来なければ、市の関係者に聞いてみるのも良いでしょう。
嫌な顔をされる事は無いでしょうし、もし嫌な顔をされるようであれば、その市場は「その程度」と思っても間違いないでしょう。
木材市場の見学はとても勉強になります。
時には今まで自分が持ってた常識をひっくり返される事も有ります。
時代の移り変わりによって、木材の需要も変わってくるのです。
そのあたりを的確に押さえる事によって、今と同じ木を伐採しても売り上げが伸びる事は間違いないでしょう。
林業をされてる皆さん
是非市場の見学をしてみてください。
面白いですよ~(^_^)v
2006/06/12(月)
前回、「何故皆さんは間伐材を直販しないのでしょう?」で終わったのですが
では、何故?何故?何故?
私が考えるに(いわゆる私見)
1.手間がかかる。
2.売り先が分からない。
3.価格が分からない。
大きく分けるとこの3つじゃ無いでしょうか?
1番の手間がかかる。
これは理由としては分かります。
きちんと仕分けをするにはそれなりの広い土場が必要だし、1本1本の木を正確に分けなくちゃいけない。
市場に持って行くと、全部やってもらえるから楽。
その代わりに手数料という形で代金を支払います。
これは、現場の状況によっては理由としては納得出来ます。
2.売り先が分からない。
これは・・・・・努力不足・・(怒られるだろうな~(^.^;)
市場に持って行かれた木は、どのような木であろうと(木としての状態を失っている物は別として)売れます。
日にちがかかる事は有っても売れます。
値段が折り合えば、誰か買う人が居るのです。
そう!誰か欲しい人が居るんですね。
その人を捜し出して直接交渉する。
その人が買った価格で直接届ける。
そうすると、手数料の2割は私の元に入ります。
一般に言われる所の「営業活動」。
あまたある業界の中で林業業界ほど営業をないがしろにしてきた業界は無いのでは無いでしょうか?
木材価格の高かった時期はそれでも良かったのかも知れないけど(取り分が多かったから)
今の様な木材価格では市場のわずかな手数料すら全体経費から見るとかなりの割合を占めます。
そこで、皆さん「営業」しましょう!
自分の木を「売り込み」に行きましょう!
恥ずかしがってはダメです。
会社の営業マンを見てご覧なさい。
どんなに頑張っても給料は決まってるのに、会社の為に一生懸命頑張ってる。
でも、あなたが頑張ればすべてあなたの物です。
胸を張って、自分の育てた木を売りに歩きましょう!
3.価格が分からない
実はこれが結構大きな要因になってるんです。
自分が育てて来た木。
立木の状態で「この木を一本売ってください。」と聞かれた時にあなたは即座に答えられますか?
林業家はなかなか答えられません。
自分の木の価値を的確に判断している人は少ないのでは無いでしょうか?
市場で売れる価格は分かっていても、それはあくまで伝票上での価格。
伝票上での価格は同じような規格(例えばスギ3m・18cm)でも様々な価格で取引されています。
下は3千円から上は1万8千円くらいまで・・・
木の顔によって価格は違うのです。
「じゃ、どうすりゃいいのよ!」って逆ギレしないでくださいね。(^.^;
次回でお教えいたしましょう!
続く・・・(^_^)v
さてさて、先日は間伐材事について私信を書きましたが
今回は間伐材の販売方法。
間伐材といっても普通の木材です。
中には少し形質の悪い物なんてのも有りますが木としては何ら代わりはありません。
ですから普通の木と同じような流通形態を取っています。
じゃ、普通の木はどう言った流通形態を取っているのでしょうか?
皆さんご存じですか?
普通、山から伐り出された木は、木材市場に搬入されます。
そこで規格ごとに集められた木は、製材業者に買われていきます。
そこで製材され木材問屋→工務店→建築・・・
という風に流れていきます。
その都度、流通経費や利益が加算されていきますので実際に山に残る金額から見るととても高い物についていることでしょう。
私の所もその流れを取っていました。
でも今は直販方式で木材の販売をしています。
直販方式というのは、ご存じの様に流通経路の途中を省く販売方式です。
私は市場を経路から省きました。
直接、製材工場に丸太を搬入してるのです。
メリットとしては
1.価格の安定
製材工場と取り決めの中で価格を決定しているので安定した価格での取引が可能。
季節に寄る価格の変動がない為収入の計画が立てられる。
2.手数料の削減
木材市場もボランティアでは有りませんのでなにがしかの経費を取ります。
今のスギの値段ですと売り上げの約20%を市場の手数料として支払っていました。
それが丸々、削減されるのですから年間を通してみるとこれは大きい。
でもメリットばかりでは有りません。
当然デメリットもあります。
1.仕分け手間がかかる
製材工場では必要とする木は概ね決まっています。
特に大きな工場になれば成る程、原木の規格がシビアになってきます。
それを山側で選別しなくちゃいけない。
慣れれば、それほどでも無いのですが、最初の内はかなり面倒な事でしょう。
2.量がまとまらないと出荷出来ない
市場に搬入する場合には十把一絡げで搬入しても問題ないのですが、
仕分けをして搬入という事になればトラックに積み込める量になるまで山土場で待機ということになります。
時期が悪ければ、虫害などの心配も有りますので気を使います。
では、何故多くの人は直販をしないのでしょう?
それは、また次回・・・(;^_^A
「間伐材」と聞くと皆さんはどんなイメージを持っているのでしょうか?
曲がった木
成長の悪い木
他に使い道が無い不良木
・・・・etc
あまり良いイメージは無いのでは?
でも、林業界が不況の波に飲み込まれて、伐期がとてつもなくのびてきている今
(これまでの40年伐期から、80~100年伐期に移行しようとしています。)
その途中で間伐した木は、やっぱり「間伐材」
たとえそれが収入を得る為に、良い物から伐っても「間伐材」
50年生の間伐材なんて、そりゃ立派な物ですよ。
ちなみに私は間伐材の販売だけで生計を立ててます。
だからこそ余計に「間伐材」って名前が好きじゃないんですよね。
何か言い名前が有ったら教えてもらえませんか?
先日のブログで、木材が使用可能になるまでには「乾燥」が大事。って書きましたけど、本当に大事なんです。
乾燥されてない木材は、組上がった後に収縮を繰り返し板で有れば反り返り、角材で有れば寸法が小さくなって建物の強度を落とす原因にもなるんです。
でも、昔の大工さんはその収縮すら計算して(コンピューターを使ってた訳でもないのに)
収縮しても大丈夫な様に、いや収縮する事によっていっそう強度が増す様な様々な継手を利用してました。
今ではプレカットで刻みを入れ、金物で固定させる。と言う方法が一般的ですので乾燥は欠かせません。
そうそう、一度お宅の屋根裏に入ってみてください。
そうして桁や梁を固定してあるボルト、ナットを確認してみてください。
何カ所か緩んでるのが有るはずです。
これは、組み立て時には固く締め付けたはずなのですが、その後の収縮によりゆるみが出たのです。
スパナで増し締めをしておきましょう。
これで、彼方のお宅も地震には万全!(^_^)v
さて、話を元に戻して
当工房の乾燥小屋のことです。
有る程度、屋外で含水率を下げた後は屋根の有る所で数年乾かします。
(ほったらかしにしてる。と言う人も居る・・)
当方では山土場に併設して10m×5mの小屋を作って居たのですが
今年の冬の大雪で屋根が崩壊してしまいました。
(広島県と言うと冬も暖かい感じがしますが、今年の冬は積雪160cmを超えました。)
早く直さなくちゃ、と焦ってはいたのですがなかなか思う様に時間が取れず放っておかれたのですが
さすがに梅雨を目の前にするとそうも行かず、修理に取りかかりました。
まずは壊れた材料を撤去して、使える物はすべて再利用。
屋根の形状も陸屋根から合掌屋根へ変更。
必要な材料を作る為に丸太を切り出して製材。
(この自分で材料を調達出来る当たりが林業家の強みかも・・)
手持ちの資材をフル動員してようやく完成しました。
これで、梅雨が来ても安心だ(^_^)
私の本業は林業ですが、その他にも木工なんて事もやってます。
間伐した木のうちで市場には出荷出来ない様な短尺材。
曲がりが酷くてとても売り物にならない様な一番玉。(積雪地帯ですから雪曲がりが結構有るんです。)
前回の間伐時に傷を付けた不良木。
とても、販売には向かないけどこれも立派な「木」。
普通ですと山の中に投げ捨てられる物を木工に使ってます。
と、言っても根曲がりや間伐の傷なんてのは殆どが地面に近い所で、
本来なら一番美味しい所ですから製材すると立派な「木材」になるんですよ。
木工なんて3mや4mをそのまま使う事なんてまず無いし、
殆どが数10cm、長くても1m位までですから使用には何の問題も有りません。
製材された木材は、桟積みされて最初は屋外で、
有る程度乾燥すると屋根の有る小屋の下で約2~3年間天然乾燥されます。
その後、工房に持ち込まれて湿度調整。
それから加工に入ります。
加工途中でも何度か湿度を調整しながら、最終的に作品となっていくわけです。
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