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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2011年4月29日

あんな苗・・・こんな苗・・・

 再び今週は苗畑weekです。
 
 『小川の山桜が咲く頃・・・』

が、穂木を取る良い時期だと言われていましたが
今年はまだまだ咲く気配がない(苦笑)
ただ連休明けだと遅すぎる。
今週しかない!!と、アワワと苗畑で忙しい毎日です。

 『27日までに穂木取り・剪定を終わらせて
  28日から挿す』

というスケジュールも続く雨に悩まされ
ようやく今日から挿し始めています。
約6000本。
今年の苗畑はS先生、ワタシ、コウモト君の3名で進めていますが
昨日よりコウモト選手が風邪でお休み。
S先生とフルパワーで挿し続けました。

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 『イナゲな剪定よのぉ・・・』

S先生、苦笑い。
実はこの穂木、従業員全員で剪定を行いました。
3日程前、激しい雷雨の日があり
各々の現場で作業が難しくなった為
午後、気付けば皆苗畑☆
ありがたい・・・
S先生御指導の元、チョッキン、チョッキン
ハサミの音だけが雨の中響きます。
最初は辺りをキョロキョロしながら
それ長いっ!その切り方待った!!っと
ヤーヤー言ってたのですが
いつの間にか自分の作業に没頭。
が、いざ挿す段階になって

 『色んな穂木がありすぎて
  どの剪定が正解か分からんなったよぉ(涙)』

と、いう結果に。
来年はもっと目を光らせよう(笑)
でも枠を越えた剪定で
今まで以上のスペシャル苗が出来るかもしれない。
・・・実はちょっと楽しみです。

あんな苗・・・こんな苗・・・
いつもより賑やかな一年生です。

P4290007.jpg
     by、ナカシマ アヤ

2011年4月18日

森林整備士

 先日、森林整備士試験が行われました。
3級、2級、1級まであります。
3級の受験資格が経験年数2、5年以上。
つまりワタシと岡田氏が該当です。
試験内容は・・・

 ☆必須知識
<林業一般・安全管理・造材作業・伐採作業・森林調査 etc...>
今回は座学が行われました。

 ☆必須実技
<チェーンソー整備>
山で行うチェーンソー整備です。
分解掃除し、目立てを行う。制限時間5分です!

 ☆選択実技
<選木技術・グラップル技術・伐倒技術・フォークリフト技術>
上記項目の中から1項目。

ふ〜ん。日常のコトやん・・・
と、思われるかもしれませんが
実は当たり前のコトが当たり前に出来ていなかった(苦笑)
特に、<チェーンソー整備>
普段、整備は現場から戻った後事務所で行います。
今日あったコト、明日の予定などを話しつつ
20分〜30分かけて。
掃除はエアーを使用し隅々まで汚れを落とします。
そこが落とし穴でした。
本当に、『どこの汚れをなんの為に落とすのか?』を
余り意識した事がありませんでした。
なので『5分』という限定した時間の中で
『ここだけは!』という、ポイントを見つけられない。
しっかり時間オーバー(涙)

選択実技はフォークリフトで受験
『伐倒でもグラップルでもなく、なんでフォークなん!?』
ってゴトゥは首をかしげていましたが(笑)
ここでも行い改める事が。
検査内容の中に『装備』という項目があります。
『ヘルメット・手袋』
大きい声ではいえませんが、ノーヘル乗車が日常でした。
現場ではダンプ運転中までヘルメット着用なのに
土場に戻り、フォーク仕事の際はかぶっていませんでした。
イケン、イケン、イケン、、、
この日以来、心改め。
本棚でホコリをかぶっていた運転教本を再び読み返す
良いキッカケでした。


 気付かぬ内に、間違った自分ルールが出来ていたようです。
やはり『基本』は大切だなぁ〜と、再認識。
あっ、結果は?
・・・二人共、無事合格です☆ 
 
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      by、ナカシマ アヤ

2011年4月15日

口も動くが手も動く!

 苗畑の床替え作業。本日全て終了しました。


 『本当に今日までに済ますたぁ〜思わんかったよ。』

と、熟練作業員Sさんも苦笑い。
最後の一本を植え終わった時は、クラッとしました(笑)

今年から、苗畑もコスト計算をしてみようと思います。
重機や特別な道具を使わない、苗畑。
人件費がほとんどです。
いかに短期間で効率良く作業を進めていけるかがカギ。
今回、やってみて成果があった(であろう?)コトが二つ。

 ①作業の早い人の流れを止めないよう、フォローする

植え付ける苗は、50本ずつ束ねて水路につけてあります。
根の乾燥を防ぐため、一束植え終わる度に
『よっこらしょっ!』っと、取りに行かなくてはなりません。
Sさんの植え付け、比べモノにならない早さです。
・・・ってコトはコノ金の手を止めなければ良いのよ(笑)
自分の作業をしつつ、Sさんの手元を横目でチラチラ。
苗が無くなりそうになると、すかさず持ってゆく。
勿論、その際他の作業者分もこまめにチェック。
『アヤはいっそ、ワシを遊ばせん(苦笑)』
ってブツブツ言ってたけど。
 
 ②話しながら植えてゆく

一畝に六本の苗を植え付けます。
向かい合わせになって両側から三本ずつ植えてゆく。
Sさんはナカナカの話し好き。
話し出したら止まらないケド、手の動きも止まらない。
ならば、会話を続ける事でスピードに着いて行けるのでは?
・・・と、考えました(笑)
うん、うん、、、と相づちをうつものの、必死!!
『アンタ、早なったなぁ。一列ワシに着いてきたぁや!』
・・・狙い通り(笑)

 
"苗畑はおそらく赤字。" 社長はそうおっしゃっていました。
ず〜っと、ず〜っと、この状態が続くと
いつか、自家用苗が作れなくなる日が来るかもしれない。
それは絶対に避けたい。
2年前、苗畑に関わり出してから 
八郎スギに対する想いが本当に強くなりました。
皆、そう言います。
末永く苗畑を運営してゆくためにも
今からコソコソコスト管理(笑)

P4150016.jpgのサムネール画像

      by、ナカシマ アヤ

2011年4月13日

苗畑にて

社長と熟練作業員Sさんの、今朝の会話・・・
 
 『苗畑どんな?後何日位で終わりそう?』

 『まぁ・・・、まだしばらくかかるよ。』

 『もう少し人数入れて今週中にめどつかんかねぇ?』

 『そがぁなコトにはならんよ。苗畑は人がダーっと入って
  ダーっと終わる仕事じゃないんじゃけぇ!!』

今週から苗畑が始まっています。
Sさんとワタシ、コウモト君の3名で進めています。
まずは床替え作業。
苗床をつくり、肥料を巻き、苗を根切りし、植え付ける・・・
約13000本。とにかく時間との戦い。
春は雪おこし、植え付け、苗畑・・・と期限付きの仕事が多い!
さらに現在、けっこうな注文材が入り
来週あたまにグラップルのデモ機がくる・・・
という密なスケジュール。
なんとか今週中に苗畑を終わらせたい、、、終わらせなければ!
と思うのは、正直社長だけではありません(苦笑)
しかしSさん。
苗畑にあまり大勢の人員を配置する事を快く思っていない。
確かに、苗畑は少し特殊な仕事です。
『今日挿す分の畑をその日につくる』が鉄則。
そして作業員の慣れ・技術で苗の善し悪しを変えるのも事実。
コトリ・・・コトリ・・・
慣れたモノ達だけでこなしてゆく仕事なのかもしれませんが
そうも言ってられん!!

 『・・・根切り、手伝ってもらったらどうですか?』

Sさんをチラチラみながら静かに発言。
この根切りさえドンドコ流れれば、上手く進むような気がする。
岡田グループにHELP要請しました。

P4140010.jpg
 ☆本日、床替え本数3600本。かなりイイ数字です☆

『アヤさん。社長に今日は人を回してくれて有り難うって
 ワシが礼を言っとったって伝えといてくれ。』
 
と言い残し、Sさんは帰ってゆきました(笑)
スぺシャリティーも必要だけど、それ以上に
皆で知識の共有をする事が大事だと思います。
初めての人達が関わることで
100%の苗は出来ないかもしれないけれど
今はそれでいいと思う。
その失敗を来年に繋げば良い話しだし、
色々アドバイスをして頂ける、熟練作業員の方がいる
『今』だからこそ。

P4120005.jpg
     by、ナカシマ アヤ
 




2011年4月 8日

そろそろふきのとう

  アワワ、アワワ・・・と毎日が過ぎて行きます。
新年度が始まり早一週間ですね。
班編成が変わりました。
ワタシ、ゴトゥの2人班から
二年生のコウモト、アカホリが加わり
4人体制でのスタートです。
大きく変わったのは
搬出間伐と作業道作設を同時進行で動かす点。
ゴトゥが作業道作設担当です。
今年度予定の新設作業道は3000m・・・昨年度の倍です!
そして搬出間伐面積は20ha・・・OH!!
素材生産量も約500㎥ UP の計画です。
キャー!!!

 二年生のアカホリ君と2人で搬出間伐中。
カレにとっては初めての搬出作業。
ワタシが一年じっくり進んできたように
色々なコトを丁寧に伝えてゆきたい・・・トコなのですが
急ぎの注文材・7㎥。
とにかくこれが揃うまではしっかり着いて来てね、、、
と、始まって早々アクセル全開(笑)
勿論安全第一ですよ☆
2〜3日アタフタしていたものの、勘の良いカレは
どんどん吸収していってくれています。
この説明下手のワタシから(苦笑)
素晴らしい!


勿論ワタシも未だ模索中です。
㎥当りの搬出経費、たちまち後¥1000下げたい。
いかにグラップルの稼働時間を増やすかが、もっぱらの課題。
機械を遊ばせない・・・人を遊ばせない・・・
三歩先、四歩先を考えすぎて一歩先を見失わないコト(笑)
 
 『木材生産の向上はあくまでも目的を達成する為の目標ぞ。
  目的を見失うなよ。』

そう、間伐は『持続可能な森林づくり』の為の過程。
『出す』コトが目的ではない。
残す山がエェ山でないと意味がないものね。
社長のこの言葉を肝に銘じ、今年度もご安全に。


       by、ナカシマ アヤ