現在進行中の搬出現場。
事前に行った毎木調査で
成立本数2100本/haと出ています。
植え付けは3000本/haなので
恐らく、施業としては除伐を一度行ったのみ。
ちなみに48年生です。
この植えられたまんまの列が見えますか・・・
実はこの地域、実験林として
日本各地のスギが植えられています。
各々、その土地で選ばれし優秀な品目が取り揃っているのですが
ナカナカ激しい結果となっています(涙)
中でも、『凍裂』という症状の出ているスギが多い事!
冬の寒さで材質内の水分が凍り、木の表面を裂かしてしまいます。
そのスギが蓄える水分量、樹皮の裂けやすさ、立地条件、etc...
原因は様々です。
こうなってしまうと、残念ながら材としての価値はありません。
以前、凍裂の材と見破れず
商品として土場まで出してしまい、厳しく注意を受けた事がありました。
伐倒した際、地面についている側(下になった側)だと
見落としてしまう事があります。
なので、伐倒前にまず木をグルっと見上げて確認。
もし、症状が見つかったら
どの辺りの高さまで切り落とせばよいかチョークで印をつける。
積み込みの際、小口を確認する。
そして作業終了後、必ずその日に出た材を再度確認。
材に目を通す回数が増えれば増える程、間違いが減ります。
正直この実験林内、とても気を使います。
が、出せる部分は出したい。
たとえ3m、末口12cm1本だとしても。
搬出立米は伸び悩むトコロですが・・・(涙)
by、ナカシマ アヤ
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