事故報告書
正直、書きたくない内容ですが。
2日前、フォワーダーに関わる事故をおこしました。
人的被害は無かったのですが
大切な共有物を破損してしまいした。
GW明け、いつも以上に気を引き締めて・・・と
事務所を出た、その日の事故
『今回の件は、今までの事例と全く訳が違う。』
社長よりご指摘を受けハタと気が付きました。
確かに、今までの事故はワタシの技術の未熟さによるもの
又は機械類の消耗に伴う部品類の損傷、ばかりでした。
今回の原因は100%ワタシの不注意によるものです。
現場に出ていて、一番コワいのは
『きっと〜だろう。』
と言う、自分の思い込み。
何度も注意を受けていた事で、
そこに重大事故が潜んでいるコトは痛い程分かっています。
重機に乗る時は常に自分を疑い、冷静な目で
自分自身を見張れるように努力してきました。
が、起きてしまった。
ほんの数メートル、フォワーダーを移動さすという中で。
明らかに気の緩みがあったし、
この幅なら大丈夫という、過信もありました。
『大丈夫かな?』
その声に気付き、ホンの数秒手間をかければ
防げた事故だったのに。
皆が帰宅後、今までの事故報告書を全て読み返しました。
・・・ワタシのが・・・一番多いなぁ・・・
思い切りのよい性格。
色んな事にチャレンジしてゆける長所でもあるけれど、
最大の短所でもあると自覚しています。
特に林業では自分だけでなく、
他人の命までも関わってきます。
・・・この仕事、ワタシには向いてないのかなぁ・・・
フッとアタマによぎる。
ううん。そういう問題じゃない。
林業就業3年目〜5年目に一番事故が多いと言います。
ある程度重機に、仕事する自分に慣れてくる最も恐ろしい時期。
もし万が一、今後この様な事故を再び起こしたなら
ワタシは林業から身を引こう。
その覚悟を持って、今一度気を引き締め毎日の現場へ出よう。
そう心が決まると、やっと前を向けそうな気がしてきました。
by、ナカシマ アヤ
コメント
Posted by: チイチイ [ 2010年5月 9日 21:19 ]
神戸のキコリさん、もちろんアレは御法度です!
アヤッぺ!
気にするなっとは言わん。
でも気にし過ぎるのはもっといかん!
俺も先月のハーベスタ修理の請求が20万やって!(笑)
もう笑うしかないやろ!
その分きっちり利子つけて組合儲けさしたるって意気込みで働いとる。
その為には壊して事故って覚えることもあるってことよ!
こんな言い方社長に怒られるかな?(笑)
そんな寛大な社長に感謝やで!
あぁ~俺も組合に感謝感謝・・・!
Posted by: た~ [ 2010年5月 9日 21:54 ]
チイチイさん
コメントするかどうか迷ったのですが・・・
事故と損害はまったく別物です。
事故って覚える?
もし、事故の相手が人でも同じことが言えますか?
それとも、人はだめで物なら良い?
収益増大を追求するがために危険が放置されるのであれば一大事です。
今の林業において一番危惧されるのはこの点です。
危険をなくしていく努力をしない産業は自己破滅を迎えるでしょう。
自分たちが日々扱っている機械が、些細な操作ミスで凶器にもなりうるということを肝に銘じて欲しいものです。
Posted by: だん [ 2010年5月 9日 23:01 ]
むかし交通安全の話で聞いて以来、印象に残っている言葉。「~だろう運転」と「~かも知れない運転」
日々意識しているはずが、先日「だろう伐倒」でミスを犯してしまいました。
ちょっとした気の緩み。大事には至りませんでしたが、ハインリッヒの法則にあるように、影には重大事故の芽が潜んでいます。
幸運を警告と受け止めて、検証しなければいけません。「あ~良かった」で済ませてはいけない。
そこでしっかりと向きあって、考えて、そして前に進めるならば、あなたは大丈夫。
Posted by: チイチイ [ 2010年5月 9日 23:14 ]
た~さんのおっしゃるとおりだと思います。
私も現場に立つ身です。
全てをそうとは思ってません。
そこから学ぼうとする意思があるかってことが大事と考えます。
>事故って覚える?
>もし、事故の相手が人でも同じことが言えますか?
これに関しては申し訳ないですが、私は言えます。
だからといって人命を軽視している訳ではないです。
物だから人だからいい悪いではなく、
ことの結果が物であった人であったってことで、そこで事故が起こってしまったことに問題があると思うからです。
その事故の背景にある問題を解決しないと事故は減らないでしょう。
それがた~さんのおっしゃる「収益増大を追求するがために危険が放置される」ってことかも知れません。
私は安全と効率は両立できると思い日々現場に立ってます。
今回は励ましのつもりで軽い口調で書きましたが、御気分を害したり、将来性を危惧されたのであれば謝罪します。
彼女自身、私のこの軽いノリの意味も含めて理解して頂いているのではないかと私は思っております。
御指摘ありがとうございます。
Posted by: 神戸のキコリ [ 2010年5月10日 01:09 ]
事故の具体的な内容がわからないのでコメントしにくいですが、ちょっと違う視点でのコメントをしたいと思います。
今回は、完全に一人で起こした事故なんでしょうか?
直接的には、アヤさんの起こした事故かもしれませんが、3年目で班長という彼女の立場等が影響していないのか? 5立米/日という目標が大きかったのか?負担を少し軽減してあげれる経験者が周囲に居れば結果は変わっていないだろうかと考えてしまいます。(批判ではなく、潜在化してしまっている原因が無いか想像しているのです。赤字にしないという条件は、外せないですが)
まとまらないけど遅いので今日はこの辺で書き逃げします。
Posted by: アヤ [ 2010年5月10日 22:45 ]
チイ兄へ
チイ兄、励ましのコメントどうも有り難う。
さすがに今回はガクッ・・・と凹み崩れかかっていたのでチイ兄の言葉が心に染みました。いつもの口調で言って(書いて?)くれるから本当に耳に聞こえてきたよ(笑)
『安全と効率は両立出来る。』
作業スピードを上げる事だけが、必ずしも効率UPにはならない・・・一現場を終えてそう感じました。作業道作設の際、ワタシが土砂を運搬してたんよ。『ダンプ、ハマったぁ〜(涙)』ってゴトゥにHELP要請しないで一日終える事が、まずは一番の効率UPよねって話してた。低レベルな話しやけど(苦笑)勿論,削れるトコは削る。けど、もしかしたら今まで以上に時間をかけてでも、結果低コストに結びつく作業工程があるかもしれない。安全に関わる事であれば尚更ね。
「事故の背景にある原因』
しっかり向き合ってゆきます。
Posted by: アヤ [ 2010年5月10日 23:12 ]
だんさんへ
・・・事故被害の大小で『あぁ〜よかった。』で済ませない。
だんさんのこの言葉は、まさに今回の件にあてはまります。起こってしまった失敗、正直サッサとフタをしてしまいたいトコです。が、痛いトコロから目を反らさずこじあけて問い続ける事が先に繋がってゆくのですね。
『だろう〜。』の恐怖は何年経ってもついて回るものだと肝に銘じます。
Posted by: ナカシマ アヤ [ 2010年5月10日 23:34 ]
神戸のキコリさんへ
完全に一人で起こした事故です。
班長のプレッシャー、確かに無いといえばウソになります。が、今回の件とは全く別問題です。一日5㎥/人の目標も、言われた数字では無く、ゴトゥと二人で決めた目標です。きっと実現出来る日は遠くはないはず・・・背伸びして、背伸びしての毎日ですが、背伸びついでに本当に背を伸ばしてしまえ!!と企んでいます(笑)
ワタシが逃げださない絶妙な量の『挑戦』(負担とは異なります)をふりかけて頂いているのでご安心下さい。
Posted by: チイチイ [ 2010年5月12日 21:24 ]
俺も偉そうには言えんけどな!(笑)
俺も機械化班になった当時は何にもわからん状態で機械は壊す、生産性は上がらないでもう最悪・・・。
災害がなかったのは奇跡に近いと思うほど無知で危険なこともやってた。
今思うとアホですわ!(笑)
そんなんやから、いろいろだんさんにも教えてもらったりもしたし、最近になってだんさんの言ってることが解ったりで、ほんま与え上手、教え上手のええ人ですわ!(なんか出ますかね!だんさん!)
そうそう、昨日は遭難しかけの人がおったぞ!
突然作業道に人が表れて集落への行き方教えてやって!
ビックリしたで!
一応地図持ってはったけど間逆の方向に来てましたわ!(笑)
山って怖ぁ~い!?
Posted by: アヤ [ 2010年5月13日 21:13 ]
チイ兄へ
そうか・・・、チイ兄にもそんな時代(?)があったんやね。うん。うん(深く頷く)
作業道に突然の人!!ワタシも経験あります(笑)フォワーダーで材を土場目指しゴトゴトしてたら、リュックしょったオジ様二名が門付近でウロウロ!?冠岳から下山してきたっておっしゃってたけど、え〜道繋がってるっけ!?歩いて去ってったけど、もう最終バス出た後でした。う”??