受け入れること
22日、23日と大阪で開催された
『森林の仕事ガイダンス』に参加して来ました。
来場者数、約2000人。今年も研修生相談ブースに座り
色々な方とお話させて頂きました。
まぁ、その話しはさて置き・・・
愛媛県で働く女性現場作業員、ケイコさん。
彼女と会場内をブラブラしていた時の事。
『ちょっと、お二人さん。
一つ相談ののってくれんかね。』
振り返ると、某県ブースの中でおっちゃん4人が
皆してニコニコと手招きしている。
思わずケイコさんと顔を見合わせ、吹き出した(笑)
言われるがまま椅子へ座る。
『実はねぇ・・・さっき女性の方が林業したいんですって
話しに来られたのよ。
うちには女性作業員は一人もおらんから
どう対応していいかわからずねぇ〜
どげん準備したらよか?』
『・・・どげんもこげんもないですよ。
他の方(男性)と一緒の対応でいいんじゃないですか?』
『けど、山に仮設トイレの準備とか・・・
どこまでの仕事をさせれらるかとか・・・』
『女性も一緒ですよ。山中トイレです(笑)
仕事内容も分ける必要ないと思います。
チェーンソーと燃料担いで、木切って、出して、
皆と同じ作業です。』
『・・・そうやろうか?』
二人声を合わせて、『そうです!』
女性が林業(特に現場作業)に携わると言う事。
以前もこの話題に触れた事があると思いますが・・・
決してお勧めはしません。
女性にとって、優しい仕事でないのは確かです。
ただ、やる気・貫きたい自分の信念をお持ちの方なら
決して不可能な仕事ではないと私は思っています。
男性と同じ体力、腕力をもって仕事をすると言う事ではなく、
ありのままで体当たり出来れば十分ではないでしょうか。
体調が悪い時ははっきり伝える。
(そんな時は土場でのフォーク仕事をさせて頂いてます)
自分を上回る仕事の時ははっきり伝える。
(約2年になりますが、まだそんな場面はないなぁ)
男女の区別はあっても差別はしない。
女性作業員を受け入れること。
雇用主にとって大きな賭けかもしれませんが
ガイダンスで出会った女性作業員4名。
皆のパワーと目の輝きは相当のものです(笑)
帰り際、先程の某県の方
『あれからね、もう一人女性の方が見えたのよ。
とりあえず支援講習(伐木・刈払資格取得、作業体験)に
来てもらうよう話ししたよ。さぁ、どうかねぇ〜?』
と、言いつつさっきと全然表情が違う。
この二日間、大きな一歩を踏み出した中の一人が
この組合長であることを願います。
by、ナカシマ アヤ
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