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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2009年8月31日

進歩のない8月31日

 夏休み、最終日。
毎年、毎年、読書感想文が仕上がるのは決まって
コノ日でした。
一番苦手な宿題、最後まで残してしまう質です・・・

 3ヶ月程前、ある林業関連寄稿誌の方から連絡を頂き
原稿を依頼されました。
『私で宜しければ、是非。』と、お受けしたのですが
ナカナカ筆が進まない。
書きたい事は山程あるのに、それが活字に纏まってくれない。
ちなみにテーマは

 『林業という産業』

う〜ん・・・深い。そして幅広い。
提出期限を8月末までと決め、
あ〜でもない、こ〜でもないと
なんとかカタチになったのが、つい一週間前。
ちょこちょこ手直しを入れ、
さぁ、送信だ!お待たせ致しました。
と、思ったのですが、まさかのハプニング
ナカシmac が再びネット接続しない!?
・・・顔面蒼白、大ピンチ・・・

結局、相手先にその旨お伝えし
封書でお送りする事となりました。
原稿用紙を買いに山を下り、
一文字、一文字、マスメを埋めて行く作業。
もっと早くに取りかかっていたら、
こんな事にならなかったのに・・・
あぁ、まるで小学生時分から進歩していないなぁ(苦笑)
やれやれ...


        by、ナカシマ アヤ

P.S  ナカシmac 、ご機嫌を直したった今機能回復致しました 
     ・・・って事は予定通りメールで遅れるやん(涙)
     

 

2009年8月25日

葉がらし中です。

 安田林業では、一現場一班担当が基本です。
が、人の出入りが激しい近頃(研修やナンヤで・・・)
毎朝、その日出勤のメンバーの顔ぶれを見て
最適の現場へ振り分ける。と、いう状態でした。
4〜5カ所の現場を同時進行。
ちょっと遅れ気味だった間伐現場が一段落ついたので
今日は班ごとに分かれ
チョコチョコ残る現場を手分けして片付けました。

 チームナカシマは
午前中、ハチを恐れつつ下刈り現場へ(最盛期です!)
午後は主伐現場へ入りました。


 先日、山側へ伐倒したスギ。只今葉がらし中です。
葉がらしとは?
伐倒した木を枝葉をつけたまま放置して
自然乾燥させる事です。
木は、伐倒後も生命活動を続けているため
木材本体の水分や養分を使って光合成を行います。
3ヶ月から6ヶ月置く事で、
重量が約半分〜三分の一にまで減ります。
又、天然乾燥は木に与えるストレスが少ないので
製品になった時の仕上がりも美しいと言われています。

 さてさて、どうなったかな・・・
と、楽しみにしていましたが、然程変化ナシ。
まぁ、まだ3週間か・・・

P8250928.jpg
このスギ達。残念ながら3ヶ月待つ事なく
来月上旬に搬出します。
2週間、ハーベスターがやって来るのです!
熟練作業員の方々は New Machine には No touch...
正木班は作業道の手直しに入るって言ってたな。
と、なると。
チームナカシマが主に動く事になるのかなぁ・・・
とっても楽しみだけど、やはりオソロシイ(苦笑)
慌ただしい9月が、もうそこまでやって来ています。


      by、ナカシマ アヤ




2009年8月20日

実はマメなのです。

 突然ですが、本日のお題は落花生です。
又の名をピーナッツ。
何気なくポリポリと口へ放り込む落花生ですが、
どのような姿でなっているのか、皆様ご存知でしょうか?
私は疑いなく木の実だと思っていました(笑)
ちょうどクルミの様な感じで。

でも実は、マメ科の一年生植物なのです。
しかも、実は地面の中に。
ちょうどジャガイモの様な感じで。

P8150924.jpg
鹿児島滞在の際、
指宿に住む、植物の先生のお宅にもお邪魔しました。
きっと、落花生が土の中に居るのを見た事がないだろうと
収穫を待っていて下さったのです。
へ〜〜!!と、ただただ感激する私を見て苦笑い。
採りたて茹でたて落花生の美味しい事と言ったら!
マメだと知り、堂々とポリポリ食べましたが
高カロリーな食べ物には違いありません・・・


 『植物の先生』と勝手に呼んでいますが、
専門は環境保全学。
小笠原固有植物の絶滅危惧種の復元に努められた方です。
私はこの先生が大好き!
いつも訪れる度に沢山の
『へ〜〜!!』をお土産にもらいます。

 『先生、美しい自然っていったい何なんですかね?』

今、私を最大に悩ませている事柄にも
先生の答えを分かりやすく聞かせて下さいました。
ソコをどうやって、林業と結びつけてゆくかなんですよね・・・
まぁ、一所懸命悩みなさいっ!
先生の笑った目がそうおっしゃっていました。
・・・はぁ(苦笑)


       by、ナカシマ アヤ

2009年8月17日

里帰り

 お盆休み、帰省しました。
吉和から車を走らせる事560km。
第二の故郷、鹿児島へ!

私の林業への道、初めの第一歩は鹿児島県蒲生町にある
林業支援センターからスタートしました。
二年前のちょうど今頃、
約二ヶ月滞在し林業に必要な資格を習得しました。
その名も『きこり塾』
なぜ、鹿児島だったのか?
話せばとっても長くなるので、又後日。
とにかく!鹿児島だったのです。

 お盆休み、誰も居ないのは分かっていましたが
どうしても訪れたかった。

P8140918.jpg
全くの県外者を受け入れたのは私が初めて。
当初は鹿児島での就業を望んでいたし、
職員の方々もそう願っておられた。
それが実現出来なかった事に負い目を感じていたのも事実。

 『私はですよ。
  アヤさんが、何県だろうと
  日本のどこかで林業に関わってくれているのが
  十分に満足な事なのですよ。』

3月、林業ガイダンスの大阪会場で
再会した所長がそう言ってくれた時
涙が出る程嬉しかった。

お世話になった職員の方のお家にゲリラ訪問。
もう、目を真ん丸にして驚かれていたけれど。
(そりゃそうですよね・・・)
それはそれは、大歓迎で迎え入れて下さいました。


 蒲生町と言えば、忘れてならない場所が。
神社にある、蒲生の大クス。
滞在中、毎朝5時に起きてここまで散歩に来てたっけ。
毎日私を見守っていてくれている気がしていた。
お願い事は2年前と同じ。

 『一日、安全に怪我なく作業が出来ますように。』

P8140921.jpg

          by、ナカシマ アヤ


2009年8月12日

苗畑日記 その悔・・・

 挿し木苗のシェードを外しました。
夏の太陽とご対面!!
さぁ、どんどん根を伸ばしておくれ。

 深瀬先生曰く、スギ苗が根を伸ばす気温は25度前後。
それ以上高いと、成長を止めてしまうそうです。
余りに暑い日差しだと、一年生の苗はやられてしまします。

 『盆を過ぎれば、ここは朝晩息が白くなる。』

と、言う程吉和の秋は急ぎ足でやって来ます。
(息が白くなるのは、ちぃと言い過ぎですが)
なので、ここ数日間が勝負!!・・・のはず。
後はただただコドモタチを見守るだけです。


 ちょっと、今日ショックな事が。
仕事を一段落終え、切り株に腰掛けお茶を飲んでいると
小屋の上に一匹のカラスが。
カーカー
そのカラス。何を思ったか、私の目の前にある
20年生程のスギの先にとまったではないかっ。
まだ小振りのスギだから、カラスの重みに耐えきれず
ヤジロベエのように左右に大きく揺れている。
どうやら、それが気に入ったのかユラユラユラユラ・・・

 『ちょっと!!アンタなにしよんっ!!』

と、思わず叫ぶ、次の瞬間

 『・・・ポキっ・・・』

カラスが飛び立ったと同時にスギの先が・・・なんとアワレ
一番大切な芯を折ってしまうとは!!

あぁ、やれん事。やれん事。


        by、ナカシマ アヤ

2009年8月 7日

シュバツ!!<2009>

 月曜日から主伐に入っています。
スギの50年生。
まだ全伐(指定範囲の木を全て伐採する事)するには
少し若いのですが、成長が余り良く無いため
早めに切り、植え替えする事になりました。

 今年の主伐は一味違う!
全て、山側へ伐倒するよう指示が出されました。
『木』と言うのは、基本谷側へ倒れるように立っています。
それを無理矢理反対側へこかすのだから。
使用するのはクサビとハンマーとチェーンソーのみ。
ナカナカ大変な作業。
それなりの技術と、かなりの腕力を必要とします(笑)

初日、余りにガンガン叩いてグッタリなる私を見かねて
社長に御指導頂いたのですが、
やはり難しい・・・

木を伐倒する時、『ツル』が重要となってきます。
このシャーシャー立っているのが『ツル』

P8070909.jpg
この『ツル』の部分が多ければ倒れにくく、
少なければ、倒れるスピードが早くなります。
木の直径の10分の1残すのが理想とされていますが、
恐ろしくて8分の1は残してしまう。
だって、この『ツル』
万が一切り落としてしまえば、
木はどこへ倒れるか、全く予測出来なくなります。
いけん、いけん、いけん・・・とっても危険。
特に今回、谷側はすぐ道。
何があっても山側へ倒さなくてはオオゴトよ。

一本、一本冷や汗をかきながらの伐倒でした。
林業歴25年とは言え、社長の仕事の早い事。
私達と比べる事が間違っていますが(苦笑)
あぁ、まだまだまだまだ。
先は長いなぁ〜

P8070910.jpg


      by、ナカシマ アヤ



2009年8月 5日

山で出会うイキモノあれこれ

 山で仕事をしていると、
色々なイキモノに遭遇します。
嬉しかったり、ビックリしたり、悲鳴をあげたり(笑)
ちょんぼし御紹介。


 1、ドンビキ

 本名をなんとおっしゃるかは知りませんが
 吉和ではこう呼びます。
 とでかいカエル・・・
 サッカーボール大と言っても過言ではない位デカイ!
 しかも飛ばない(飛べない?)
 のそ...のそ...と、面倒くさそうに歩きます。
 正木班長はコイツが大の苦手。
 軽バンの前を横断するから、
 棒でツンツンしてみても
 ギロっとこっちを睨んで動こうとしない。
 遭遇すると、誰もが
 『・・・おぉ・・・』と唸ってしまいます。
 ついつい私は話しかけてしまいますが(笑)

 
 2、大ミミズ

 これは、ワタシが一番苦手とするヤツです。
 デカイ。
 親指二本分の太さ。長さも長い。
 いつも皆様が見慣れているミミズに
 ビックライトを浴びせた感じです。
 どっちが前でどっちが後ろかハッキリしろっ!
 これはウナギのエサに最適らしく
 見つけたら捕まえて来て!とご近所さんに頼まれますが、
 断固として断り続けています。


 3、マムシ
 
 今年は去年より多い様な気がします。
 顔が逆三角形だの、体が縄目模様だのと言いますが、
 もう体に『マムシ』って書いてあります。
 遭遇した時は、なるべく殺める様言われています。
 そのマムシが次に誰を噛むか分からないから。
 ちなみに I さんは、ヒモのごとく捕まえて
 お持ち帰りなさいます。
 ・・・ははは。


 4、ツキノワグマ

 中国山地はツキノワグマの生息地。
 ここ吉和の山々にも、勿論います。
 と、言うかクマさんのテリトリーで
 仕事させてもらっています(笑)
 不思議な事に、
 岡田君の行くとこ、行くとこクマがでる。
 どうやら、カレをお友達と思っているのでは?
 カレのチェーンソーをくわえて立ち去った・・・
 と、言うウソの様なホントのお話。
 岡田号チェーンソーはクマの歯形付きです。


 まだまだ山には知らないイキモノがイッパイだっ!

      
        by、ナカシマ アヤ



 

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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