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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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苗畑日記 その蜂

 今年挿した穂木のベールを捲る時が来ました!

・・・ジャジャーン!!
・・・おぉ・・・!!

と、まだらな歓声(主にワタシ)の元
穂木が現れました。

 『なかなかエエねぇ〜。』

深瀬先生の第一声に、緊張が緩まります。

 『こんなけついとったら上出来よぉ!』

ざっと見回して、赤く枯れている穂木は1割。
7割〜8割ついていれば良い方で、
ヒドい年には5割以上枯れていた事もあるとか。
あぁ、良かった。本当に良かった。

P7270892.jpg
床がえ苗と同様、人力除草です。
穂木はまだほとんど根を出していません。
むやみに雑草を引っこ抜くと、必ず穂木も抜けます。
なので手ガマでに刈ってゆきます。ソフトにソフトに・・・

ちなみに枯れた穂木はこうなります。
容赦ない色に変化・・・

P7270895.jpg
5畝、約一万本の穂木の間を除草しました。
そして、もう一度網をかけます。
網を外すのはお盆前後。
そこから一気に太陽を浴びて根を出してゆくそうです。


 作業をしながら聞いた話しですが、
この苗畑。かなりの『赤字』業務・・・
正直、どこぞから植える分だけ購入した方が安い。
確かに、驚く程の人手が要ります。
今日も、5名で約一日がかりの作業です。
なんやかんやと、一年中苗畑の仕事はあるので
カナリの人件費になるのかも知れません。

 『吉和に植えるならば、吉和で生まれた苗を。』

言わずとも、熟練作業員の方々の思いが詰まっています。

P7270897.jpg


         by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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