苗畑日記 その伍
いよいよ穂木挿しです。
1、噴霧器で土中の根切り虫を退治します。
ネキリムシと言うスギ苗に悪さをするヤツがいます。
まずは噴霧器で薬を注入。
初めて噴霧器を背負いましたが、頭の先までピリピリする・・・
恐らくこの『ピリピリ感』はやってみないと分からない(笑)
床がえとは異なり、肥料は一切まきません。
肥料を入れると発根しないそうです。
2、穂木を挿します。
だいぶ深くまで掘り起こし、土を柔らかくします。
そして、穂木を挿す。この時、挿す方向がとっても重要。
一列に25本前後。結構ミツに挿してゆきます。
3、踏みしめます。
ギュッギュ、ギュッギュ、
引っ張っても抜けない位、しっかり地中に埋め込みます。
重量により深瀬先生は一往復。私はニ往復(笑)
4、網をかけます。
木杭を打ち込み、ワイヤーでグルっと囲み
かぶせた網を洗濯バサミで止めてゆきます。
苗畑は、特に冷え込む地域。
梅雨時に10度を下回る事もあるそうな。
朝晩の霜対策に。日中の日照り対策に。谷風の乾燥対策に。
約9500本の穂木が並んでいます。
この内の何本が山までたどり着けるでしょうか。
良くて8割、悪くて5割・・・と先生がおっしゃっいました。
特に若葉マークの私が作業した列が心配。
これにて一旦、苗畑の作業終了です。
後は成長を待つばかり。
手取り足取りご指導頂き、ただ言われるままに動いていましたが
深瀬先生は、何十年と試行錯誤を繰り替えし
ここまでたどり着かれた事と思います。
色んな所に小さな工夫が散りばめられていました。
きっと来年も又、アタラシイ発見があるコトでしょう。
夏・秋・冬と苗畑で動きがあり次第、追って報告いたします。
by、ナカシマ アヤ