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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

« 苗畑日記 その参 | Main | とことん吉和暮らし »

教える。

 『教えるなんて、傲慢な。
  習うなんて、甘えないで。』

 あるダンサーが開いたW.S (クラス)のタイトルです。
なぜかこの言葉がいつも心の奥にいます。

 " 明日岡田君も苗畑に行ってもらいます。
   穂木取りを教えながらやって下さい・・・"

と、社長よりメールがありました。
明日!?よりによって。
深瀬先生はお休みで、穂木取りをするのは私だけ。
う〜ん、困った。
穂木取りをして一週間。
やっとマトモな穂木取り、剪定を出来る様になってきたばかり。
後3000本、今週中に取り終わらなければと
少々焦り気味(毎日穂木は成長してゆくので)
教えられるのか?
不安、不安、不安・・・
思わず

  " 社長〜〜〜!!"

と、泣きの電話を入れてしまいました。
結局穂取りを私が教え、
社長が仕事の合間をみて現場に来られて
剪定を教えて下さる事になりました。  

 『最初から完璧に全てを教え様とするけぇ。
  使える穂木もある・・・まずはそれでいんよ。』

どうやら私の頭が固かったようです。
" 教えるヒト、より深い知識とより高い技術を持っているべし。"
そういう固定観念がありました。

 『習う時、次に誰かに教える事を頭において習ってみんさい。
  そうすると、伝えたいポイントがみえてくるけぇ。』 

う〜ん、ナルホド。
あぁ〜でもない、こう〜でもないと言いながら
出来ないモン同士、一日穂木取り・剪定をしました。
総数800本。
二人でも深瀬先生の一日分にまだ足りない。
けど、とても収穫のある一日でした(おそらく岡田君も)

さて、問題は
この内何本の穂木が使いモノになるかな・・・(苦笑)


        by、ナカシマ アヤ

コメント

Posted by: かなめ   [ 2009年4月30日 06:50 ]

 奥深いですね。そしてアヤさんの苗木に込める思いや、仕事への細やかな
気持ちのひとつひとつがとても勉強になります。

 「教える」という言葉には、私は独特の恐ろしさを感じるのです。色々な場面で
指導員や講師と名がつくと、自分につけられた名称に首をかしげ、あるいは
ビビッている自分がいます。(こんなことを書いてしまうと叱られますが)時には
それ専門で日当をいただくことさえあるというのにです。

 それでもとにかく「できるかぎりの力で伝えてゆくしかないのだな」と、近ごろは
そんなふうに思っています。

Posted by: ナカシマ アヤ   [ 2009年5月 1日 21:41 ]

かなめさんへ


安田社長がおっしゃったポイントがもう一つ
『教える時は堂々と教えんさい。』(笑)
確かに。先生が不安気だと生徒も心配になりますもんね。
” 教える " より、かなめさんのおっしゃる " 伝える " という言葉がピッタリときました。

Posted by: オーモリ   [ 2009年5月 8日 23:58 ]

お久しぶりです。そちらを訪問してから1年ちょっと経ちました。時折ブログを拝読しては、大笑いしたり、考えさせられたりと、愉しませてもらってます。
そしていつか、まともな取材をしたいという思いが更に強くなっています。(そう遠い時期ではないと思いますが・・・。)次回は、是非社長の安田さんにお目にかかりたいものです。神戸の熟女が会いたがっていると伝えて下さい。
怪我無くお仕事をされている事、充実した食生活を送られていることに安堵しました。
今後も楽しみにしています♪

Posted by: アヤ   [ 2009年5月11日 21:44 ]

オーモリさんへ


オーモリさ〜ん!!お久しぶりです。
そう、丁度一年経つんですね・・・早いなぁ。ブログ読んで下さってたんですね。
有り難うございます。
こちらの受け入れ態勢は万全です。チャンと安田社長もご用意致します(笑)
吉和訪問、お待ちしていま〜す!

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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