座談会?
お久しぶりです。
今日は「ヤスダ」がお伝えします!
私の関係している会に「広島西部ロハスの会」というのがあります。
漁業関係者と一緒に植樹活動を中心にして
地域の環境を守っていこうという組織です。
本日、その会を視察と言う事で、
斉藤環境大臣を囲んでの座談会(?)が行われました
林業関係者の一人として、
環境と森林について意見を述べさせていただきました。
私に与えられた時間は3分。
その発言の一部始終を・・・・・
「現在の日本において
森林の環境を守ると言うことについては
これは、人工林であろうと自然林であろうと
同じだと思っておりますが
人の手による森林の整備は欠かせないことは
周知のことで有ろうと思います。
ですが、
その森林を整備する担い手である林業関係者の所得はというと
正直いってかなり厳しく、そのような人達の努力によって
現在の日本の森林環境が
かろうじて守られているというのが現状です。
なぜ、このように林業関係者の所得が低いのかといいますと、
やはり木材価格の低迷が影響しているのは間違い有りません。
木材関係の方々と価格の話になりますと出てくるのは
「木材は国際商品ですから、国産材だからといって・・・」
とある意味買い叩き状態です。
一般の商品のように、
コストを積み上げて価格を決定する権利は山側には有りません。
世論の声に反するように間伐は遅々として進まず、
伐採を行えば跡地は再造林されず放置状態。
このような状況の中で無理やり国産材の利用率向上や、
木材生産量の増大のみに突き進めば
乱伐跡地が増加し、
日本の森林環境に未来は有りません。
後に残るのは、過去に日本が海外で行ってきたような
収奪林業の痕跡が残るだけになることでしょう。
私たちが望むのは決して高価格の丸太価格では有りません。
林業が生業(なりわい)として成り立つような、
持続的な林業経営が可能な木材価格です。
林業関係者が生きがいと誇りを持って林業に就けるような
木材の価格を希望しています。
国際商品だからといって価格を市場任せにするのではなく
森林環境を守るために、
今のうちに、手遅れにならないうちに、
有効な政策をお願いいたします。」
・・・・・です。
一林業家の愚痴に近いものでは有りますが、
先月北欧に出張に行ってきた人から話で、
伐採から工場までの搬出コストが「約2,000円」との話を聞き
「さすがに太刀打ちできない。」
「無理をすると環境破壊に繋がりかねない。」
との思いが強くなり、今日の発言となりました。
by ヤスダ