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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

2008年12月23日

ヤマ、マナー

 スキーが好きです。


 祖父、祖母が信州に住んでいた為、
幼少の頃から始めました。
寒くて、痛くて、コワくて、何が楽しいのかサッパリ理解できず
両親に無理矢理連れて行かれていた時期もありましたが(笑)
いつしかハマりこみ、両親を追い抜き、
ガンガン勝手に滑りに行くようになりました。
この時期になると血が騒ぎます。


 私の住む吉和、実はスキー場があるのです。
ビックリでしょう?広島でスキーが出来るだなんて。
来て初めて知りましたが、県内にいくつかスキー場があるのです。


 今シーズン、早速滑りました。
積雪量は人工雪が60cm、天然雪が10cmといった所。
雪は重く、コース内容も充実しているとは言えませんが
ツベコベ言うまい。十分満足。
こんなに近場で一冬滑れるなんて!
シアワセ。


 度々ご一緒する、スキー仲間がいます。
もう皆イイ歳(?)なのですが、滑る滑る!
オープンからナイターまで。
本当に一日中滑りに滑ります。
誰が言い出した訳でもないのですが、
帰り際、皆で整列し


 『一同、礼!!』


 『ありがとうございました!!』


と、山に向かって一礼するのが習わしです。


 自然とそういう気持ちになるものです。
今シーズン、どうやら一人で滑る事が多くなりそうですが
やはり、この『一礼』は外せません。


       by、ナカシマ アヤ

2008年12月22日

安田林業の愉快な仲間達<正木班編>

 私の同期『緑の雇用一年生』岡田クンです。


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彼はねぇ、本当に本当に真面目な方なんです(笑)
びっくりする程真っすぐな人です。
そして努力家!
とても頼もしい同期です。


特にメカに強い。
私の『なぜ?なぜ?』攻撃に迎え撃ってくれます。
そして果てしない体力の持ち主。


山を・・・走るんです・・・(笑)


私からすれば信じ難い!
きっと彼はオオモノになるに違いないと
私は密かに思っています。


 ほんの二ヶ月私が先輩だからって、
未だタメ口で話してくれないカレ。
ちなみに、あだ名は『ハッチ』
勿論私が命名したのですが・・・
先日、
 
 『公共の場では呼ばないで下さい』

って注意されました(笑)


今度とも、『ハッチ』から目が離せません。


       by、ナカシマ アヤ

2008年12月18日

安田林業の愉快な仲間達<正木班編>

 ついにやって参りました、我らの正木班!
班長、正木さんです。


PB180722.jpg


こんな写真出すなやぁ!!と、又叱られそうですが(笑)


 約10年間、他の林業事業体で勤務されていました。
内業メインだったそうですが、現場もこなせる方です。
毎日毎日、緑の雇用一年生の面倒を見るのは(私含め2名)
想像を絶する苦労かと思います・・・
私が言うのもナンですが。
よく怒鳴り、叱られておりますが愛あってこそ(笑)
とても面倒見の良い方で、教え方が上手い。
いつもさすがだなぁ、と思うのは
仕事の段取り(要領)の良さ。
同じ仕事をしても格段にスピードが違います。


 『頭使えよぉ!!』


・・・ごもっともです。


 プライベートでもお世話になっています。
吉和に籠る私を、都会に連れて出て下さったり
ご飯食べに行ったり。モロモロ含め、良き相談相手です。


 いつまでも甘えてられない・・・のですが、
もうしばらく金魚のフン、させて下さい(笑)


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     by、ナカシマ アヤ

2008年12月15日

ハーベスター、大暴走!

 
 「ハーベスターじゃなくてオマエが大暴走じゃろがっ!」


そんな班長の声が聞こえてきそうです(笑)
まぁ、一度使ってみて下さいという事で
今現場にハーベスターがいます。
  

PC120734.jpg


正しく、先日愛媛で行われた林業機械展でお会いした現物。
あの時は遠くから見つめるだけの存在だったのに、
今こうして、こんなに近くに居るだなんて(笑)
しかし・・・デカイ!
PC60のグラップルが小型車に見えます。


2、3時間乗っただけではニッチモサッチモいかんので
丸一日ハーベスター担当制です。
そして、私の当番がやって来ました。


以前、高性能林業機械研修で乗った経験はありますが
障害物のない、広場の様な平地で造材の練習のみ。
今回は間伐現場。
車体幅ギリギリの作業道での実践です。
操縦席に座ると、左右色取り取りのボタン、ボタン、ボタン!
・・・どれが、なんだったかいねぇ・・・
すでに頭の中は真っ白。


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実は、この操作手順。それ程問題ではない様です。
来て下さったオペレーターの方もおっしゃっていましたが、
半日乗れば慣れます。
コノ私が言うのだから、間違いない(笑)


重要なのは機械をいかに活かせるか・・・と言う事。
始めの伐倒方向を決める時
すでに最終的な集材手順まで
頭でイメージしておく必要があります。
今回混み入った間伐現場での使用だったので、
残存木に傷を付けない様、特に注意を払いました。
造材出来るだけの一本通りのスペースを確保するは
ナカナカの難題です。
なんせもの凄いスピードで枝払いをしてゆくので・・・


確かに、確かに一日イイ仕事をしてくれました。
感想を一言。
どんな素晴らし機械でも、
操作する人以上のモノにはならない・・・


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一台、2000万だったか2500万だったか・・・
モミの木に


 『ハーベスターが欲しい』


と書いて、ぶら下げておいても
サンタさんは見て見ぬ振りをするんだろうなぁ(笑)


      by、ナカシマ アヤ

2008年12月11日

搬出間伐

 今まで施行してきた山は、全て『切り捨て間伐』でした。
切った材をそのまま山へ放置する間伐です。


 搬出する程、まだ材が成長していない。
 作業道がなく(トラックが入れない)搬出する手段がない。
 材の値より、搬出経費の方が上回る。etc...


など、理由は様々です。
正直、放置するには惜しい木も沢山ありました。
良く言われる事ですが、路網整備の必要性を痛感します。
 

 先週より『搬出間伐』の現場に入っています。
木を商品として出せる事が、こんなに嬉しいとは!!

自分たちで選木し、伐倒して、ウィンチで道まで引き上げる。
造材し、集材して、トラックに積み込む。

とにかく、1cmでも長く材にして山から出したい。
そういう思いになるものです。
ただ、木というのは全て真っすぐなモノではなく
曲がりアリ、変色アリ、時には腐りもアリ。
その木、一本一本によって個性が異なります。
どのように造材するのか?
その判断で、木の価値が大きく変わってきます。
う〜ん・・・まだまだ難しい!


 3台分の材が搬出されました。
山から切り出された後も
何十年・何百年、製品となって生き続けられますように・・・
そんな気持ちでトラックを見送りました。


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        by、ナカシマ アヤ

2008年12月 8日

イタイ一日

  先週末、又雪が積もりました。

 
『私は中国山地に越したハズやけど   
 たどり着いた先は北の国だったのか・・・?』

そう思わずにいられない位の見事な降りっぷりでした。


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 雪だからと休んでばかりいるワケにはイカンので
着込んで着込んでダルマ姿三人、現場へ向かいました。


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 雪景色の現場は本当に美しい。
雪が音を吸収するせいか、いつも以上の静寂です。
なんだかとても特別な日の様で、
テンションが上がったのも束の間・・・


 雪ってイタイんですっ!!!


チェーンソーを入れ、木が傾き出すと
枝葉に積もった雪がボタボタ塊になって落ちてきます。
雪と言っても、やはりここは中国山地。
湿り気の多い雪です。
これが地味に手強い。
ヘルメットに落ちる分には問題ないのですが、
肩に腕に容赦なし。


 そして、寒さとの戦い。
少し動きを止めると
足の底から手の先まで一気に寒さが駆け上がります。
手が冷たいと言うかイタイ・・・
濡れた手袋がさらに感覚を麻痺させてゆきます。
ここより、もっともっと寒い地域でも
現場で働いている方達は大勢おられるんだろうなぁ。


 帰宅後のあつ〜いお風呂が
本当に、本当にシアワセでした。


     by、ナカシマ アヤ

2008年12月 4日

200分の1の想い

 
 ”女性で林業に就いている”


今までに何度か取材を受けました。
『林業』というものを取り上げて頂き、
少しでも多くの方が関心を持って下さるなら。
その一心でした。


昨日、今日とテレビ放送の撮影がありました。


『なんか、これなら、全然女性でも林業に就いて
 大丈夫ですよねぇ〜!』


そう言うレポーターの横に笑顔で立つ私。
本当に自分を殴ってやりたい気持ちでした。


確かに、林業は機械化が進み
オペレーターなど女性が活躍出来る場が増えています。
やってみたいけど、どうかな?
興味があるけど、無理かな?
そんな女性がおられたら
一歩を踏み出すお手伝いは出来るかもしれない。
でも、

 
 『さぁ、女性の皆さん!!林業はじめましょう!!』


私は、言えないです。


 女性特有の体調不順。それを話せない環境
 クローゼットにしまわれたままのワンピース
 全て実家に置いて来たハイヒール
 今まで日常だった事が日常でなくなり、
 非現実的だった危険がすぐ側に感じられる毎日
 生涯この地で生活して行くのだろうか?
 その覚悟が出来ているのだろうか?


そんな事承知でこの世界に入ったんでしょう?
そう思われて当然です。
自分のツメの甘さ、弱さ、全てと向き合う毎日。
山への思い、林業で成し遂げたい夢などとは、
全く違う次元でもう一つの戦いが行われている気がします。


 200人の女性が林業に就いておられると聞きました。
私の言ってる事がチャンチャラ可笑しいと
思われる方もいるでしょう。
林業を普及させようとしているブログで
こんな事書くのはルール違反と思いました。
が、林業新規参入者の離職率が高いのも事実。
美味しい事だけ伝えても仕方ないと、素直な気持ちを書きました。


 ただ、一つ言える事が。
こんな日々の葛藤があってでも、
言葉では言えない強烈に素晴らしい瞬間
中毒に近いようなバカデカイ山の魅力
それを林業に感じるから
私はこうして、今ここにいるのです。 


          by、ナカシマ アヤ 

2008年12月 3日

安田林業の愉快な仲間達<永見班編>

 安田林業、最年長の大ベテラン。二井田さんです。


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 80歳を越えてらっしゃいます。
もう、全く年齢を感じさせない機敏な身のこなし様。
刈り払い機で軽快にチャンチャン進まれる姿は
本当にホレボレしてしまいます。

ご自分で植えられたスギを、下刈りし、除伐をし、間伐する。
一連の成長をずっと見て来られている方です。


 林業は80歳を越えても、続けられる仕事・・・
と、いうのも事実ですが、担い手不足により
80歳を越えても、安心して引退する事が出来ない・・・
と、いうのも又事実だと社長がおっしゃってました。


 そういつまでも甘えてはおれん!
 

が、まだまだまだまだ習わなければいけない課題が山積み。
二井田さんの健康に感謝。
常に前向きな姿勢に感動です。


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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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