引っ越しします。雪が降る前に。
引っ越しが始まりました。
・・・私じゃないですよ。悪しからず(笑)
苗畑のスギの子供達です。
もう慣れましたが、初めて苗畑を見た時は衝撃でした。
『木が畑に並んでる!?』
畑に植えられているモノと言えば、野菜か花(栽培用の)
ちっこいスギが何列も並ぶ風景は異様に思えました。
植林する苗木はここで、こうやって育てられているのですね。
ソノ苗木達のお引っ越し、”床がえ”という作業です。
吉和は冬場、雪で覆われます。
そのままでは雪の重みに負けてしまうので、
冬用の寝床へ植え替える訳です。
まず、全てを掘り起こします。
思いのほか、根は深く広く張っていました。
25株、ひとまとめにします。
その祭、根は枯れていないか。二股になっていないか。など
一本、一本確認しながら作業を進めて行きます。
少し溝を堀り、土に寝かす様にして苗木を並べます。
上から土を被せ、足で踏み固めます。
さらに、もう一度土を被せ、踏み固めます。
コレがナカナカ腰にくる・・・、
造林の仕事というのはチェーンソーも重機も使わない、
人の手のみが行えるもの。
見た目、決して派手とは言えない作業。
ですが、この一手間から何十年後の主伐へと繋がってゆくのです。
来春、この子達を畑から山デビューさせるまで
しっかり見守って行く・・・そんな真っすぐな親心を
熟練作業員の方から感じました。
by、ナカシマ アヤ