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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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引っ越しします。雪が降る前に。

 引っ越しが始まりました。


・・・私じゃないですよ。悪しからず(笑)
苗畑のスギの子供達です。


もう慣れましたが、初めて苗畑を見た時は衝撃でした。


   『木が畑に並んでる!?』


畑に植えられているモノと言えば、野菜か花(栽培用の)
ちっこいスギが何列も並ぶ風景は異様に思えました。
植林する苗木はここで、こうやって育てられているのですね。


 ソノ苗木達のお引っ越し、”床がえ”という作業です。
吉和は冬場、雪で覆われます。
そのままでは雪の重みに負けてしまうので、
冬用の寝床へ植え替える訳です。

 まず、全てを掘り起こします。


PB110708.jpg


 思いのほか、根は深く広く張っていました。
25株、ひとまとめにします。
その祭、根は枯れていないか。二股になっていないか。など
一本、一本確認しながら作業を進めて行きます。

 少し溝を堀り、土に寝かす様にして苗木を並べます。


PB110703.jpg


上から土を被せ、足で踏み固めます。
さらに、もう一度土を被せ、踏み固めます。


PB110705.jpg


 コレがナカナカ腰にくる・・・、
造林の仕事というのはチェーンソーも重機も使わない、
人の手のみが行えるもの。
見た目、決して派手とは言えない作業。

ですが、この一手間から何十年後の主伐へと繋がってゆくのです。
来春、この子達を畑から山デビューさせるまで
しっかり見守って行く・・・そんな真っすぐな親心を
熟練作業員の方から感じました。


         by、ナカシマ アヤ

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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