ピンクテープ疑惑
今日から新しい現場です。
『施行地はこないだナカシマさんと歩いてるけぇ
何かあれば彼女に聞いて下さい。』
と、社長の一言。
・・・まじで・・・!?
確かに、確かに歩きましたよ。
しかし一ヶ月ホド前のお話。
きちんと私、山の境界線を覚えているだろうか・・・?
まぁ待てよ。
境界には印のピンクテープを巻いて歩いたじゃないか。
されど、不安。かなり、不安。
どうか ”何か” ありませんように。
祈る気持ちで現場へ向かいました。
そして ”何か” は作業開始10分で発生しました。
『アヤさん、尾根の向こうじゃけど
急に樹齢が変わっとるトコがあるんじゃ。
境の印はもっと先なんじゃがイイんよのぉ?』
え・・・そんな所あったっけ???
急いで尾根へ登り確認に行きました。
確かに。
急に木が小さくなり、植生もヒノキからスギへと変わっています。
頼みのピンクテープはそこを超えた先に見えてます。
『あってると思いますよ。』
そう言いかけて、慌てて言葉を飲み込みました。
”思いますよ。”・・・ではいけない。
”そうです。”っていう100%の自信がなければ。
万が一、他の所有者の山であれば
取り返しのつかない事になってしまう。
結局、社長に連絡を入れて事情を話し
図面を持って来て頂く事になり、
午前はその問題の箇所以外の施行にあたりました。
山を歩いていると本当に沢山の情報が目に飛び込みます。
スギ、ヒノキ、ザツ、ササ、
川、谷、尾根、道、岩、鉄塔 etc...
今、自分に一番必要な情報は何なのか。
次に施行を行う上で、どの情報をインプットしなければいけないのか。
まだまだその整理整頓が出来ていないようです。
by.ナカシマ アヤ