危険予測
どうしようかと迷いましたが
書く事にしました。
ヒノキの間伐。
かかり木(伐倒途中に周りの木の枝や葉に絡まり斜めの不安定な状態)
になった木の処置を行っていました。
だいぶ谷に傾いていたので、コレで倒れるだろうと
チェーンソーを入れていました。
スコッと木が倒れ始めた動きを手に感じた瞬間
首の後ろからザワッと何かが追い被さってきました。
前方によろけたと思うと
・・・ッッッズンッッッ・・・
ヘルメットに鈍い衝撃が走りました。
ヨロヨロと地面にへたりながらも
何が起きたのか全く理解出来ていない私。
しばし呆然と上をみあげ、納得。
私が切っていたヒノキのすぐ横に大きなアカマツがありました。
どうやらそこに絡まっていた枝が外れ
180度逆方向(尾根に向かって)に
弾き返され、倒れて来たのです。
運良く尾根頂上にあったヒノキにかかった為
下敷きは真逃れました。
帰ってこの話を安田社長にすると
『木が倒れる方向に”絶対”はないんじゃけ。
自分の思い込みが一番コワいんよ。』
とのお話。
痛感致しました。
少しチェーンソーにも慣れた頃。
午前中、ここまで仕上げてしまおうと
変な焦りがありました。
”立ち木の状態良し!!”
”伐倒方向良し!!”
”退避場所良し!!”
初心忘るべからず。
三歩進んで二歩振り返る。
by、ナカシマ アヤ
コメント
Posted by: Anonymous [ 2008年5月20日 01:32 ]
いわゆるブランコですね。
大事に至らなくて何よりです。
間伐作業は数学と物理の知識と想像力を総動員して頭はフル回転です。
教科書的には禁止されているかかり木の元玉切り、現場では当然のようにこれをやらなければ食べていけません。
そして禁止されているが故にどうやれば安全に元玉切りできるか?というようなこともおおやけに議論されません。
絶対はないけれど、やったことに対して起こることは必然です。「何気なく」がいちばんこわいのです。よく見て、よく考えて、決して焦ることなく、一つずつ…です。
Posted by: だん [ 2008年5月20日 01:34 ]
先のコメント、名前を入れ忘れてしまいました。
Posted by: ナカシマ アヤ [ 2008年5月21日 20:56 ]
だんさんへ
本当にその通りですね。
教科書では、やってはいけない事。
現場では、やって当たり前の事。
驚きましたが現実です。
よく見て、よく考えて・・・
ですね。
肝に銘じて現場へ出ます。