小屋の修理
先日のブログで、木材が使用可能になるまでには「乾燥」が大事。って書きましたけど、本当に大事なんです。
乾燥されてない木材は、組上がった後に収縮を繰り返し板で有れば反り返り、角材で有れば寸法が小さくなって建物の強度を落とす原因にもなるんです。
でも、昔の大工さんはその収縮すら計算して(コンピューターを使ってた訳でもないのに)
収縮しても大丈夫な様に、いや収縮する事によっていっそう強度が増す様な様々な継手を利用してました。
今ではプレカットで刻みを入れ、金物で固定させる。と言う方法が一般的ですので乾燥は欠かせません。
そうそう、一度お宅の屋根裏に入ってみてください。
そうして桁や梁を固定してあるボルト、ナットを確認してみてください。
何カ所か緩んでるのが有るはずです。
これは、組み立て時には固く締め付けたはずなのですが、その後の収縮によりゆるみが出たのです。
スパナで増し締めをしておきましょう。
これで、彼方のお宅も地震には万全!(^_^)v
さて、話を元に戻して
当工房の乾燥小屋のことです。
有る程度、屋外で含水率を下げた後は屋根の有る所で数年乾かします。
(ほったらかしにしてる。と言う人も居る・・)
当方では山土場に併設して10m×5mの小屋を作って居たのですが
今年の冬の大雪で屋根が崩壊してしまいました。
(広島県と言うと冬も暖かい感じがしますが、今年の冬は積雪160cmを超えました。)
早く直さなくちゃ、と焦ってはいたのですがなかなか思う様に時間が取れず放っておかれたのですが
さすがに梅雨を目の前にするとそうも行かず、修理に取りかかりました。
まずは壊れた材料を撤去して、使える物はすべて再利用。
屋根の形状も陸屋根から合掌屋根へ変更。
必要な材料を作る為に丸太を切り出して製材。
(この自分で材料を調達出来る当たりが林業家の強みかも・・)
手持ちの資材をフル動員してようやく完成しました。
これで、梅雨が来ても安心だ(^_^)