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森からの宅配便

森林に関わる仕事に就いてもうすぐ20年。日々の泣き笑いをご覧あれ!

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木の価格を知るには・・・

自分の所で扱ってる商品の単価を知らない経営者って言うのは普通いない。
でも、林業の場合には今までそう言った販売に携わる作業を「木材市場」が肩代わりしてくれてましたから
所有者(山主)は殆ど知らないのです。
(もちろん山を持ってる人がすべて知らないとは言いません。)


そこで自分の商品(木)がどのくらいの商品価値があるのか。一度調べてみてください。
何も文献や書類の束を目の前にして調べる必要はないのです。
市場から出てる市況報告ってのも有りますが、概ね良い所の価格しか書いてありません。
なにせ、山から出てくる木には、良い物悪い物千差万別ですからね~。


木材市場は平均して月に2~4ほど市を開きます。
山から出荷されてきた原木を、それぞれの規格に合う様に集める「はい積み」と言う作業を行います。
一本の木でも、元から先まで太さも違うし枝の状態も違う、曲がった所も有るだろうし、傷や腐れが有る所も有る。
それらを仕分けして、何本かまとめて一つの山を作るのです。
これが「はい積み」


その「はい」ごとに買い方さんは入札なり、競りなどの方法で買っていくのです。
ですから、市が開催されている日に市場を訪れると綺麗に揃えられた「はい」に買い方さんが集まって色々吟味されています。
自分の丸太には刻印が打ってありますから、何処に自分の木が有るのか探せば分かります。


「市」が終わりに近づくとその日の価格がすべて分かります。

その価格表を再度持って、自分の木の所に行ってみましょう。
この木は、このくらいの値段なんだな。って言うのが実感できることでしょう。
納得出来なければ、市の関係者に聞いてみるのも良いでしょう。
嫌な顔をされる事は無いでしょうし、もし嫌な顔をされるようであれば、その市場は「その程度」と思っても間違いないでしょう。


木材市場の見学はとても勉強になります。
時には今まで自分が持ってた常識をひっくり返される事も有ります。
時代の移り変わりによって、木材の需要も変わってくるのです。
そのあたりを的確に押さえる事によって、今と同じ木を伐採しても売り上げが伸びる事は間違いないでしょう。


林業をされてる皆さん
是非市場の見学をしてみてください。
面白いですよ~(^_^)v

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森からの宅配便 西中国山地の山あい広島県廿日市市吉和で林業から木工まで、森林にどっぷりと浸かって抜け出せない毎日を送ってます。

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