加子母紀行2
さて6人が揃った所でまず最初に向かったのは「ふれあいのやかた かしも」
100%加子母産のスギ、ヒノキを使った木造建築物です。
ヒノキ風呂のような純和風の施設から、スギ、ヒノキの大断面集成材まで今昔の技術を駆使して作られた交流施設です。
ここでは、一人のうら若き女性が管理人として働いてらっしゃいました。
東京出身で、京都の大学で林学を学び、加子母村に惹かれてこの地に飛び込んだ方です。
加子母を紹介する時の彼女の顔は本当に嬉しそうで、聞いているこちらまでなぜだか嬉しくなってきました(^_^)
(その証拠に、隣に写ってる二人の嬉しそうな事・・・(^o^)
そうこうしてるうちに、雨も小降りになってきたので早速安江さんの山を見学に行く事になりました。
お宅の前を通って約5分。山と行っても林道を何キロも。って感じではなく本当に裏山、里山って感じの所です。
が、そこに立ってる樹は紛れも無く加子母ヒノキ。
見事に枝打ちされた80年を超える林相には圧倒されるばかり。
もちろん経営として林業を営んでいらっしゃる訳ですから、収入の為に伐採します。
でも極力開伐はせずに間伐の繰り返し。
そして空いた空間は複層林。
お世辞にも、すべてが通直なヒノキばかりとは言えませんが、あの枝打ちには一同唖然・・・
10年生のヒノキの胸高直径4cm、枝打高5m・・・
これで育つんかいな???って疑問も湧くけど、これまでこれでやってこられたわけだし
伐倒された株を見ると初期からなんと目の詰んでる事!
う~む、これでも育つんだ・・・(^_^;)
その後もあちこちと大木を見せつけられ、加子母の林業を垣間見た気持ちです。
あっ!でも、すべての山がこのように手入れされているとは限りません。
林業不景気の波は加子母でも例外ではなく、意欲をそがれた所有者の山はやはりそれなり。
で、それなりの山からはそれなりの収入しか得られません。
最後に、施主さんに立木1本丸ごと買ってもらった約100年生ヒノキの切株を見せてもらいました。
真ん中の十字は、何とかと言う儀式に使う為の切れ込みだそうです。
(聞いた時にメモしたのだけど、そのメモが何処に行ったか分からなくなってしまった・・・(ToT)
一通り山を案内して頂いて、安江さん宅でちょっと休憩。
薬草茶をごちそうになり、その時出して頂いた茶菓子に一同、目がまん丸!
見た目は普通の干し柿なんですが、なんと冷凍。
でも、全く固くない。
なんでも糖分が多いから冷凍しても固くならないらしいです。
夏場に冷たい干し柿。
アイスクリームなんかより、遙かに美味。
干し柿に目のない私は、何個もいただいてしまいました。(^_^;)
その後も、手作りこんにゃくなど今まで口にした事の無い物を食べさせて頂き満足満足(^_^)v
話は尽きず、名残惜しいのですがこれから高山まで行かねばならない身としては(運転は井上君だけど・・・)お礼の口上だけ述べて安江さん宅を後にしました。
実はこのまま高山に向かう事にはならず、もう一話有るのですがそれはまた明日という事で・・・