海の日前からずっと
体験が続いています。
慶應中学・駒大高校に世田谷学園とびっちり。
講演も3度していますが
つくづく体験って大事だなと
思います!
先日ある「フォーラム」で
日本学術会議の会長さんが
『体験によって脳は育つ』と題して
講演されました。
脳の発達における感受性期があって、
乳幼児期には、安心と信頼が重要。
無視しないでちゃんと相手をすること。
3~6才期には、欲求と抑制が重要。
行儀とあいさつを身につける。我慢することで認めてもらう。
学童期には、経験による自信が重要。
異なる年代との体験や正しい行動を褒める。
『中高校生には、出番を作ることが重要。』
良くない行動は叱る。才能は褒めない、
努力を褒める。この時期に素晴らしい人間の話しを聞かせる。
だそうです。
そして
フォーラムで
司会者からの問題提起に、
世界の学力調査で一位のフィンランドと日本の
野外実習実習率の比較が提示されみなが驚きました。
日本は30%、フィンランド94%と
体験がベースであることが明らかになりました。
そして、「こどもの頃の体験は、その後の人生に影響する。」
と言うことで
調査研究が次々に発表されました。
結果①
こどもの頃の体験が豊富な大人ほど、やる気や生きがいを
持っている人が多い。
こどもの頃に自然体験や友達との遊びなどの体験が豊富な人ほど
『もっと深く学んでみたい』といった意欲・関心
『電車やバスに乗ったとき、お年寄りや身体の不自由な人には席をゆずる』
といった規範意識
『社会や人のためになる仕事をしたい』といった職業意識が
高くなる傾向がみられた。
こどもの頃の体験が豊富な人ほど
『どんなことも、あきらめずにがんばればうまくいく』
と回答した人の割合が高くなる傾向がみられた。
こどもの頃の体験が豊富な人ほど、
最終学歴が『大学・大学院』と回答した割合が高くその他年収が高かったり
一ヶ月に読む本の冊数が多くなる傾向がみられた。
結果②
友達の多いこどもほど学校好き、憧れる大人のいるこどもほど
働くことに意欲的。
友達の数が多いこどもほど『学校が好き』と回答した割合が高く、
憧れる大人がいると答えたこどもほど
『自分にはなりたい職業や、やってみたい仕事がある』
と回答した割合が高くなる。
結果③
小学校低学年までは友達や動植物とのかかわり、
小学校高学年から中学生までは地域や家族とのかかわりが大切。
各年齢期において『体験の力』と関係がみられた体験は
以下のとおりであった。
・小学校低学学年までは『友達との遊び』や『動植物とのかかわり』など
・小学校高学年から中学校までは『地域活動』や『家事手伝い』
『家族行事』『自然体験』など。
結果④
年代が若くなるほど、こどもの頃の自然体験や友達との遊びが
減って来ている。
・『海や川で泳いだこと』といった自然体験、小学校高学年から中学校の
時期の『相撲やおしくらまんじゅう』といった友達との遊びは、
年代が若くなるほど減少する傾向がみられた。
・『家族の誕生日を祝ったこと』といった家族行事、小学校に通う前から
小学校低学年の時期の『米や野菜などを栽培したこと』といった
動植物とのかかわりは、年代が若くなるほど増加する傾向がみられた。
だそうです。
大事にしたいですね・・こんな環境の時代ですから。
また
ある医療学会で
『今、気づくべきことは生活の乱れによって病気になるのではなく
普通にしていたら病気になる。そして、現代の子供たちは生まれながらに動脈硬化を促進する
劣悪な環境に居る』
と語られ・・
現代の生活習慣の感覚には、体にとって良くないことも多く
何かの制限や運動を取り入れるなどの努力が
あって始めてまともでいられる・・
そんなことが必要な時代なんだそうです。
よくわかる気がします。
だから
実体験や
原体験や
体を積極的に動かすことや
体にとっていいこと、脳にとっていいことはなにかを考える・・
さんな必要もあると思います。(^^)
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