いわさきちひろ展
この秋は、
コスモス園満開の時期に合わせて
黒姫に住んでたくさんの
野草や子供達の絵を描いた
ちひろさんの「花と子供の世界」
ピエゾグラフ展が
黒姫童話の森ギャラリーで開催されます(^^)
黒姫を愛し
山荘を作り
晩年の作品の多くをこの地で描いた
ちひろさんのお花の絵を
周囲の実際のお花達と見比べるチャンスです
ぜひ
この秋は
ちひろ山荘のある
童話の森・癒しの森へどうぞ・・・・
『ちひろが愛した黒姫は,ちひろの世界そのもの』
・・・・
『ちひろが愛した黒姫は,ちひろの世界そのもの』
上高地・安曇野・白馬と連なる、いわゆる『のこぎりの歯』のような
山容を持つ北アルプスとは正反対の山容を見せる信州のやまなみ
といえば「北信五岳」。
飯縄・高妻・黒姫・妙高・斑尾と独立した山々が「ぽつぽつと」,
まるで箱庭のように並ぶ五岳の中でも最もたおやかな姿を
見せているのが黒姫山。
その黒姫山のまだあまり開発されていない山腹に,
いわさきちひろは昭和41年に山荘を建てた。
近くの子供達と遊び,自ら山菜を摘み,落ち葉を拾い,野山の花と語り合い,
一茶の生まれ故郷の町並みや野尻湖を訪ね歩き,
そして我が子とスキーを楽しんだ。
そんな夢のような新しい環境の中,そのぬきんでた瞳で自然を見つめ,
子供らにはさらにやさしい瞳を向けながら,彼女は彼女にとって
晩年となってしまった数多くのすばらしい作品を次々と生み出していった。
ちひろが野尻湖が見える高さまで積んだという山荘は、
ちひろの考えていたスピードをはるかに上回る勢いで伸びてしまって
木々に埋もれていましたが、ちひろさんのご家族と信濃町の
固い意思によって日本で有数といわれる美しい景色を抱えた
黒姫童話館の横に移築されて公開されることになったのは
とても喜ばしいことだと思います。
われもこう・コスモス・すすき・りんどう・野菊などを見ながら
赤とんぼを追いかける・・・
秋の黒姫高原はちひろの世界そのものである。
春には「赤まんまとうげ」にたくさん出てくる『ワラビ』を見つけながら,
光が差し込む森の中にたたずみ小鳥とお話をする。
夏に,緑の風の中で麦わら帽子をかぶり、五つぶのえんどう豆を探す。
そして冬には・・・ハの字でスキーをして,暖炉の前で猫を抱きながら
『ゆきの日の誕生日』を祈ってみる。
きっとキャンバスに絵の具をたらしこめそうな・・・そんな気がします
・・・この文は「ちひろの信州」という郷土出版社の本用に
書き下ろしたものです 高力一浩
コメント
Posted by: ニチコ [ 2007年8月24日 23:35 ]
豊かな森と、広がる空
その世界は、絵の世界と同じ空気なのでしょうね。
優しさが特徴のちひろさんの絵ですが
学生の頃に見たちひろさんの展示で
「強くなければ優しくなれない」という
言葉を残していたことに衝撃を受けたのを
今でも忘れることができません。
そのときは、意味も分からず、
ちひろさんの印象からは想像もつかない
言葉が出てきたことに驚きましたが、
今になると、ちひろさんの意志が
どれほど強かったのか、ひしひしと伝わってきます。
ちひろさんの絵は、もしかしたら見る時、見る人によって
さまざまな感じ方ができるのかもしれませんね。
訪れる人の胸に、ちひろさんのぬくもりが
届きますように。
Posted by: きんこちゃん [ 2007年8月24日 23:41 ]
前にもお話しましたが、小学生の時にちひろさんの絵にはまり、片っ端からちひろさんが書いた絵本を読み、おまけに自伝も読んでました
まさか黒姫にちひろさんが住んでいたとは。。。
小さいときから私は黒姫の風景を見て育ったっていうことですね
Posted by: こーりきー [ 2007年8月26日 10:29 ]
ニチコ様
そう・・
ちひろさんは、それは強烈な恋愛をなさったそうで、新婚で白骨温泉に言ったときのことは、情熱的に記されています。
また
反戦の絵も多く
「国破れて山河あり」の絵を8/16に描いています。
私も彼女のことは
とても強い女性だと思っています(^^)
>「強くなければ優しくなれない」
その通りかも知れないですね。。
Posted by: こーりきー [ 2007年8月26日 10:35 ]
きんこちゃん
そうかぁ・・
やっぱり小さい頃から縁があったんだぁ。。
と言うか
ちひろさんが取り持ってくれた縁なのかなぁ・・
今度
ちひろ山荘のあったところへお連れしますね。
静かで
苔むしていて
良いところですよ。
もっとも野尻湖は今はクレーン持ってきても見えないですけれどね(^^)