いつも植物の味方で・・2
植物のことを
「物言わない
森の管理者・・」と書きました。
そうなんです
先日も韓国の先生とお話ししたこと書きましたが
「植物が自然の中での動物などの個体数を管理している」
という説が
アメリカでも韓国でも・・そして日本でも云われ始めています。
たとえば
ナラの木・ぶなの木などは
毎年一定の実を付けません。
何年かに一度・・
子孫を残すためか、それを食べに来る動物の数の調整のためか知りませんが
とんでもなく豊作の年があります。
ヤマグリもそうです。
そして・・
日本では、というか私の説に近いですけれども(^^)
このあたりの「ネマガリダケ」が
何十年かに一度
一斉に花を付けるのです。
花を付けるということは実を付けます。
この実が戦後直後やたまたま飢饉の年に付けられてきたことから
田舎では
困ると竹は実を付けると云われてきました。
60年に一度付けるともいわているようです。
実際、竹の実は食べてみましたが
お米みたいでなかなかおいしく、うなずけるものがありました。
でも・・
そんな迷信見たいなことはないはずで
と
いろいろ調べてみると
竹はドンドン増え続け
過密になれるため
土壌の窒素やリン酸やカリが足りなくなるのです
それでは全滅ですから
その前に一斉に実を付け
種をばらまいて自分たちは全員で枯れてしまうのです。
これを、植物の自殺という人もいるようですが・・
そうして子孫を残します。
ところが、ばらまかれた実はネズミなどが喜んで食べます
食べれば食べただけ小動物の子孫は繁栄し
そして数多くの糞などをまき散らし
やがて土壌は肥えていきます。
ところが小動物の方はそんなにいつまでも食べるものがあるわけではないので
個体数をまたどんどん減らします。
そのころには
ネマガリダケは肥えた土壌でゆうゆうと
青々とした竹を再び毎年毎年伸ばすのです。
こうして動物の個体数を調整しながら
植物はしぶとく、動けないにも関わらず
(これは又そうでもなく動いているという話し書きたいと思いますが)
生き残っていくのです
あくまで
私の現場の論理ですから(^^)
きっと
異論はあると思います
お待ちしていますね。
コメント
Posted by: 小菅のひげ爺 [ 2006年8月16日 22:45 ]
全く同感です
私達が良く利用する松姫峠のセラピーロードでも笹に花が咲き実がなって枯れました。
昨年はブナの実が沢山ついて、さすがの熊や猪も食べ切れなかったのでしょうか、この春物凄い勢いでブナの発芽が見られました。
こんなに発芽してどうなるか心配していました。どっこい心配して損をしてしまいました。
1週間後に行ってみたら、あれ程だったブナの稚樹がほとんど無いのです。
今年私はブナの種を沢山播きましたが双葉が出て喜んでいましたところ、何かが滅茶苦茶にしてくれたのです。ねずみ君の仕業でした。最初は双葉について上がって来た種を食べていましたが、未発芽の種に目を付けたらしく、土中の種まで食べてしまい、耕したようにかき混ぜてくれたのでした。
ねずみ君の知恵と努力に舌を巻きました。美味しい=栄養価が高いブナをねずみ君が見逃さななかった事にも感動しました。
松姫峠のブナの稚樹が消えた理由は、果たしてねずみ君だったのかシカ君だったのかは謎ですが、自然界のバランスを思わないでは居られなかったのです。
お山はいつも何かを私たちに発信してくれていますね!!
叉黒姫に会いに行きます。
Posted by: こーりきー [ 2006年8月18日 11:12 ]
小菅のひげ爺様
そうでしたか・・
去年一斉に付けたぶなの実
そしてこの春・・といっても黒姫では6月ですが
一斉に芽吹いたぶなのフタバ
そして次ぎに行ったときには全くなかったその二葉・・
やはりネズミ君でしたか・・・・・・・黒姫もきっとそうなのでしょう。
奥深いですね。
もっとも・・
去年の秋は
私もずいぶん山仕事しながら
ぶなの実を食べさせていただきました。
うまいんですよねぇ。
って
ネズミ君と一緒??
やはり生態系に組み込まれている??