「環境共生流域 天塩川」の提案を行いました
前回のブログ更新後に東日本大震災が発生しました。お亡くなりになったみなさまのご冥福をお祈りするとともに、被害にあわれたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
さらに、福島原発の動向も予断を許さず、これ以上被害が拡大することがないよう祈るような気持ちです。
この1週間、自分に何ができるだろうと問い続けてきました。できることの一つは、結局今まで取り組んできた持続可能な社会づくりを加速させていくことだと思います。
昨日はそういう意味で転機となったかもしれません。
このブログでの告知を忘れていたのですが「第15回 道北の地域振興を考える研究会」で「流域単位での内発的発展の構想──天塩川流域をモデルとして──」という内容の研究報告を行い、「環境共生流域 天塩川」の提案を行いました。
以下に貼付けたスライドのタイトルは、「PNR型の地域振興策を天塩川流域に応用する場合の優先事項──下川小流域の経験から──」となっていますが、これは、この報告の元になっている論文のタイトルで、PNRというのはフランス地域自然公園制度(仏:Parc naturel régional)の略称です。
私を含む5人で「フランス地域自然公園制度(PNR)を活用したボトムアップ型地域振興の可能性 ──天塩川流域を対象として──」という論文を共同執筆し、名寄市立大学道北地域研究所から発行予定の年報『地域と住民』第29号に掲載される予定です。
私の担当部分はまだまだ根拠が薄弱でまとまりもありませんが、今後の流域での対話が活性化することを願い、恥ずかしながらも発表させていただくことにしました。
ちなみに会場から私がサンルダムについてどう考えているのかという質問をいただきましたので、昨年このブログに掲載した内容をごくかいつまんでお伝えしました。
今回の震災から教訓を得て、天塩川流域が環境共生流域として持続可能な社会のモデルを世界に示すべく一丸となることを願ってやみません。