クラウドコンピューティング、携帯情報端末、ノマド、SMSやTwitterにUstreem、地域づくり、近接性、都市と農山村、新たな公共...
金曜日、Twitterでこんなつぶやきをしました。
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クラウドコンピューティング、携帯情報端末、ノマド、SMSやTwitterにUstreem、地域づくり、近接性、都市と農山村、新たな公共...今日一日考え、対話し、つぶやいてきたことが全てつながっている。しっかりブログにまとめたいなぁ。--
ということで、まとめてみます。
この日の北海道新聞の朝刊に、自治体向けのクラウドコンピューティングが熱い、的なことが書いてあって、「フプの森」のサイトを作ってくれてるKZさんにメールしたら速攻で、iPadを学生に無償配布するアメリカの大学の記事やら教えてくれて(将来的には全ての教科書がiPadに収まる)、
そーかー、自治体職員もiPadなどの携帯情報端末を全員持ってデータにいつでもアクセスできて電子決済してというノマド的な働き方が可能なんだなぁ、と思いました。膨大な紙資料の整理に一日の多くを浪費する働き方が早く変わるといいなぁと。
で、こうなってくると地域づくりや都市と農山村との関係について根幹から考え直す必要があるんじゃないかと。都市から農山村への定住・移住促進ではなく、世界中のノマド的な人びとが出入りしやすい「駅」のような場づくりをして動的平衡を目指すべきではないかと。
一度「駅」に立ち寄ったノマドとはSMSやTwitterにUstreemなどで情報を双方向で送受信し続けることにより、近接性ーずっと一緒にいたという事実性ーを醸成し、地域に対してコミットを促し、ふるさと納税や寄付による経済的なつながりにつなげたり、リピーター、多地域居住者としてまた来てもらう。そうすることで様々な価値が地域内で出会い、新しい何かが創造され、地域経済にも波及していく。
新たな公共と聞くときにはNPOなどの担い手についてのことが多いけど、市場から供給される情報インフラが新たな公共インフラとしてものすごい可能性を示し始めたという点の方が個人的に興味深い...金曜日、日本の最北端に向けて走るJR車内にいながら新たな公共の円卓会議の様子がTwitterで実況中継されているのを読んでてそう強く感じました。
うーん、あんまりまとまってない...特に近接性についてはもうちょっと掘り下げて説明したいんですが、またの機会に。参考文献は宮台真司『日本の難点』です。特に254-261頁。
コメント
Posted by: あまぬさ [ 2010年4月20日 16:50 ]
奈須さん、初めまして。あまぬさと申します。
私は札幌生まれ札幌育ちの道産子で、今は東京でサラリーマン生活を送っています。
地域活性化を目的としたソーシャルビジネスには以前から関心があったので、下川町の地域資源を活用した奈須さんの活躍も大変興味がありました。
そんな奈須さんのスローライフ的なブログに、ある意味最先端のクラウドコンピューティングに関する記事が書かれてあったので、コメントさせていただきました。
私は大学を卒業して上京してからずっとIT業界に身を置いていますが、そこで得た経験や知見をどのように地域活性化に活かせば良いかということを日々考えています。
クラウドコンピューティングに関してもそうなのですが、業界に身を置く私としては最近のメディアの扱いにちょっと違和感を感じています。
というのも、最近の「クラウドブーム」は、数年前の「Web2.0ブーム」の様相と酷似している気がしてならないのです。
その言葉の持つ意味を深く議論せずに言葉だけが独り歩きし、メディアが煽るだけ煽って市場を混乱させ、「結局あれはなんだったのか」と笑えない寒い思い出だけが残るという二の舞になりはしないだろうか、という不安は拭えません。
公共分野のクラウド化に関しても、官主導の「霞が関クラウド構想」に各自治体が右へ倣えで追従しようとしており、かつて盛り上がった(今ではほとんど語られることのない)e-Japan戦略を彷彿とさせます。
・・・と、ここまでちょっとネガティブなことを述べてきましたが、そうは言っても私はクラウドコンピューティングがもたらす新たな世界に少なからず期待しています。
その理由として、Web2.0の頃に比べてITインフラが圧倒的に進歩したということと、iPhoneやAndroidに代表されるような新しい携帯情報端末を活用した新しいコミュニケーションがようやく普及期に入ったということが挙げられます。
そういった意味で、奈須さんがおっしゃる「市場から供給される情報インフラが新たな公共インフラとしてものすごい可能性を示し始めた」というご意見にはすごく賛同しました。
また、「都市から農山村への定住・移住促進ではなく、世界中のノマド的な人びとが出入りしやすい「駅」のような場づくり」というご意見にはこれからの新しいまちづくりのヒントが隠されているようにも思いました。
私は大都会の中で、ある意味ノマド的に働いておりますが、ストレスを発散させる手段としての森林の活用や森林療法には非常に興味がありますし、私自身としても必要性を強く感じています。
ひょんなことで全国に森林セラピー基地が整備されてきているということを知り、昨年末から何度か最寄のセラピー基地やセラピーロードに足を運ぶようになりました。
まだまだ未整備なところも多いですが、ハード面の整備だけではなく、「ITを利活用した都会と森林との双方向コミュニケーション」が今後更に醸成されていくことで新たな価値が創出されるのではないかと考えているので、今後ともセラピー基地には定期的に訪れてみようと思います。
(下川町にもいつか訪れてみたいです)
長々とまとまりのないことを書いてしまいましたが、北海道出身者として、これからも「NPO法人 森の生活」を応援していきたいと思いますので、次代の北海道における新たな価値創造の担い手として頑張ってください!
追伸:
「モミの木 エッセンシャルオイル」を日々愛用しています。
枕元に置くと、懐かしい深みのある香りが心地よい眠りを誘います。
頻繁に森林に赴くことのできない都会人向けに、今後も質の高い商品を期待しています。
Posted by: ナスケン [ 2010年4月21日 10:17 ]
>あまぬさ様
大変丁寧にコメントいただき感謝申し上げます。また、弊法人の北海道モミ精油もご愛用いただいているとのこと、大変嬉しいです。
私もクラウドしかり、事業仕分けや新たな公共しかり、メディアの表層的な取り上げ方には違和感を覚えますが、だからと言って無関心になって事の本質を見過ごしてはならないと思っています。
IT業界にずっとおられる方から共感いただきとても心強いです。スローであるためにこそ、ITなど利用できる技術は使って事務処理などは徹底的に効率化し、時間を創るべきだと考えています。
今後ともご声援、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。