森のあそび振り返り
今日は幼児センターでほぼ月イチでやっている「森のあそび」の振り返り、修了式だった。
1年間の活動をスライドショーで振り返ると「葉っぱ!」、「焼き芋!」、「あ!○○ちゃんだ!」などの声が上がっていた。
森のサイクルも今一度わかってもらおうと、先日ヒツジやサルの顔に見える葉跡や冬芽を観察したばかりのオニグルミの木に焦点をしぼり、春になると新芽が出てきて、花が咲き、実がなり、葉が落ち実が落ち、それをネズミやリスが食べる、という1年のサイクルを見てもらった。
さらに春・夏・秋・冬、季節ごとの桜を中心とした森の風景も見てもらった。
最後に修了証書として、森のあそびの10枚の写真をコンパクトにL判におさめたものを一人一人に手渡した(70数名)。ホントはもっと手づくりの温もりのあるものを用意したかったんだけど、予想外に喜んでもらえて嬉しかった。
締めくくりの言葉として、下川ではこの幼児センターの「森あそび」から始まって、小・中・高一貫の森林環境教育が行われるようになっているので、これからも森で楽しみ、学んでくださいと伝えた。
関わっている自分で言うのもなんだが、この2年間で発展してきた子どもたち向けの森林環境教育の取り組みは素晴らしいと思っているので、できる限り長く続けていきたい。そのためにはプロとして携わる人間の人件費を確保することが肝心だと思う。
「森の遊び」の予算は役場では捻出されず、NPO法人森の生活としては「子どもたちのために」といただいている寄付金を財源として活動している。今後は、企業の社会貢献事業とタイアップすることも検討中で、興味を示してくれている企業もある。
森は子どもたちのコミュニケーション能力を育む。引きこもり、不登校、うつ、自殺というわが国を蝕む社会的な病の背景には、コミュニケーション能力の未発達もあると思う。
子どもたちを森に連れて行くことが、コミュニケーション能力の未発達を背景とした病を予防することにつながれば、社会全体の健康度が上がり、それは企業にとっても人材確保の面などで重要だと思う。
なんだか長くなってきた。子どもたちの笑顔に刺激されたみたい。