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森のバイオマスで資源循環型のまちづくり!

バイオマスって何だ!? どうやって使うの? 毎日の日記から森のバイオマスを伝えます

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ひろしまの森づくり県民税

こんにちは。
今日の庄原は雪。
この冬3度目です。
考えられないくらい少ない雪です。
これがどのように今年の農業に影響するのか心配です。

さて、昨日は森林療法の講演会に行ってきました。
以前こーりきーさんに資料を送っていただき
とても関心を持っていたので、非常にためになりました。
東京農大の上原先生がお話されました。
声もソフトで森林療法ってかんじでした(どんなかんじ!?)
研究会のメンバーも何名か参加しましたが
すっかりはまってしまい
信濃町に視察にいこうなどと話が弾んでいます。
こーりきーさん、そのときはどうぞよろしくお願いします!

そんななか、昨日締め切りの
ひろしまの森づくり県民税のパブリックコメントに
研究会から意見書を提出しました
内容をご紹介します。

ひろしまの森づくり県民税についての意見書
特定非営利活動法人森のバイオマス研究会
 理事長 早田保義

この度、広島県がひろしま森づくり県民税を設けるにあたり、
広島県民として森を守ることや環境問題に対する
県民の意識の高さを誇示するものとして、
大変誇りに思うものであります。当県民税につきまして、
以下の意見を申し上げます。

1.当県民税は広島県が県民から徴収するものであるから、
その使用並びに結果については、広島県に最終責任があることを
まず確認すべきであります。

2.森林は日々成長しその生態系を変えています。
一過性の事業であっては根本的な森林保全事業としては成り立ちません。
すなわち、継続的な活動となる必要があります。
単に、現有の森林組合や林業関連業者に税金を投じて
間伐や枝打ち等の推進や土砂災害防止などの「事業」を行っても、
広島県の森林・里山の保全整備活動には焼け石に水であり、
ほとんど持続性ある活動につながるとは考えられません。
森林・里山の保全整備活動が経済的に成り立つシステムを
構築することが根本的解決策となります。そのためには、
間伐材や林地残材から収益が生まれるような活用法と
そのシステムづくりにむけた取り組みに積極的に投入すべきであり、
また県民が「なぜ今森の整備なのか? なぜ森が大切なのか?」を
理解する必要があり、そのために県民が、森に入る、森を考える、
森と関わりあう、などの仕組みづくりが極めて重要となります。
さらに、森林・林業関係に携わる人材の育成と森林環境教育などの教育・
地域で森林整備活動をする組織づくりの支援など、
これらの分野に積極的かつ主体的に県民税を投入すべきであります。

3.間伐材や林地残材の収益が生まれるような活用法とそのシステムの構築として、
間伐利用対策が盛り込まれていますが、これらの大半は市町の行政区域をまたがって
推進していかなければ、実効性はきわめて薄いものとなります。
県産材の利用など供給サイドの川上と需要サイドの川下は
必ずしも行政区域内ではまとまりません。県内のさまざまな市町と
連携をする必要があります。
市町単位だけでの話にしては、机上の空論となり、
税金の無駄づかいとなってしまいます。
  そのために、広域的にコーディネートもしくは活動できる
団体や組織を育成する必要があります。ここは強く要望しますが、
市町単位ではなく県が窓口となる県民や市民団体等からの直接的な
提案事業の枠を設けるべきであります。

3.当県税で人工林を再生するということは、個人の山を県民の税金で
再生することになるので不公平感が発生する可能性があります。
従って、県民の税金を投入した山が、個人の目的に使用されないという
保証が必要となります。このあたりも明確にしていただきたい。

4.県が市町に一括交付する事業については、事業の効果は誰が判断するのでしょうか?市町が独自で判断して事業を行うことはいいことですが、
5年後に税金投与の効果を判断するときに県はどのような方法で
市町が行った事業に責任を負うのか、その評価システムを明らかにすべきであります。

以上です。
少しでも意見が反映されればよいのですが・・・。
皆さんの地域の森林税などの取り組みを教えてください!
(とくおかまき)

コメント

Posted by: かなめ   [ 2007年2月 2日 05:58 ]

 隣のブログを書いている、そまびとのかなめと申します。たぶん、「はじめまして」かと思います。

 今回のパブコメ「そうだ、そうだ」とうなずきながら読み入ってしまいました。すべてが尊重されるべき内容だと思います。特に「一過性の事業」になりがちなことへの懸念は、鋭い視点です。ぜひ、制度運営の側に入っていただきたいような意見です。

 市町への一括交付の点も、バッチリですね。さまざまなものを市町責任とする方向で進んではいますが、現実には林務が二の次三の次とならざるを得ない市町村が少なくありませんから、きちんとした判断基準や仕組みを考えないと、単に既存の事業体へ流れる、これまでどおりの作業への対価が増えるだけ、というふうになってしまう恐れが十分にあると思います。

 あぁ。ウチもパブコメがんばらなくては…。

Posted by: とくおかまき   [ 2007年2月 2日 19:35 ]

かなめさん、
初めまして。
長い内容を読んでいただき
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
しっかり時間をかけて協議して
みんなが苦しい中支払ってくれる貴重な税金を次世代、その次の世代と
今私たちが責任をもって決めていかなくてはと思っています。

かなめさんもパブコメ、頑張ってください!
また、書かれたら教えてくださいね。

Posted by: こーりきー   [ 2007年2月 4日 17:05 ]

こんにちは・・
すっかりスキーにスノーシューにクロカンにと忙しく、ご無沙汰しています。おっともちろん本職も頑張ってますよ・・ハハ
上原先生のお話聞かれましたか?
先生そのものが癒しのような方でしょう(^^)
昨日信濃町に来ていらっしゃいました。
お忙しい・・。
ぜひ
信濃町にとくおかさん達もいらっしゃれると良いですね。
楽しみにお待ちしています。


森づくり県民税・・考え方がすばらしい。
我々も森を守るために・・が癒しの森の一つの目的ですから、信濃町で独自ででもやりたいと考えていますが
まずは基金からでしょうか・・
本当に森づくりは
ボランティアに頼ることなく
一過性にならないように

大事ですね。
なんせ・・次世代や次次世代にとつないでいくことしか、守ることは出来ませんものね


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森のバイオマスで資源循環型のまちづくり! 地元広島県北部庄原市で活動するNPO法人森のバイオマス研究会の事務局員。

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