藝州かやぶき紀行
広島在住のドキュメンタリー監督、青原さとしさんから、
2年かけて仕上げた映画を東京で上映するから、
と案内が届きました。
青原さんは以前、いっしょに都内の山林を手入れしていた仲間で、
その頃はちょうど山の歩道づくりにはまっている時で、
自分たちでも驚くほどの長さの山道をつくりました。
青原さんも唐鍬(トンガ)を持って
汗だくになっていましたね。
歩道づくりは本当に楽しい!!
とても疲れますが……。
その青原さんの今回の映画は、広島の茅葺き職人に
スポットを当てたドキュメンタリーで、
『藝州かやぶき紀行』
という、しぶいタイトル。
撮影・構成・語り:青原さとし
(2007年/カラー/DV/90分)
公式サイト http://dotoku.net
映画は、茅葺き職人・石井元春さんが行う茅刈り、
茅ヘギ、茅葺き、ハサミ入れなど屋根葺き替え作業の全工程を主軸に、
広島県内各地の職人や生活者の証言を丹念に取材し
「芸州屋根葺き技術」の全体像をさぐるもの。
後半は、50年以上前に芸州屋根屋の出稼ぎ先・
山口県、北九州、京都、滋賀県など広範囲に訪ね
その実像に迫ってきます。
姫田忠義・民族文化映像研究所所長が
この映画に寄せたコメントは、
「私たちのくらす日本列島。
その独自の風土から生まれた伝統的民家のカヤ葺き屋根。
芸州(広島)は、その屋根葺き職人の輩出地である。
芸州職人の技術とはどんなものか、
その手が、体が、覚え伝えてきたものは何か。
職人たちの足跡をたずねるこの映画の旅は、
また汲めども尽きぬ芸州人風土記でもある。」
映画は、ポレポレ東中野 (東京都中野区)で、
5月31日(土)から4週間の上映予定。
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
古民家ファンにはたまらない作品です。
最近のコメント