安倍首相と対談してきました。
11月30日、安倍首相と対談しに状況してきました。自由民主党の機関紙『自由民主』の新春特集号で掲載される、新春座談会の収録のためです。私はどこの政党にも所属していませんが、女性、自然、地域おこしの代表として選んでいただきました。
出席したのは、安倍首相、石原幹事長代理、再チャレンジ代表として株式会社オウケイウェブの兼元謙任社長、そして私の4名です。
私は、安倍首相のおっしゃる「美しい国づくり」には賛成です。新春座談会でもふれてきましたが、美しい国づくりの実現のため、私は、こんなふうに考えているんです。
山口県は全国の自治体に先駆け、「女性起業家」の育成に平成4年度から取り組み、女性起業家先進県と呼ばれるようになりました。行政サービスを一緒に充実させるコミュニティビジネスの端緒をつくり、県内に200人の女性起業家をうんだのは、これからの地域のニーズに応えていく上で、大きな力になるだろうと思っています。
さらに、広中平祐元山口大学学長が、片岡先生を東京から招致したベンチャー講座を山口大学行い、ここから多くの若者が社会起業家として育ち、地域おこしに活躍しています。これは単なるボランティアではなく、経済的にも継続するために、しっかりビジネスとしても経営をしています。これは「ビジランティア」とでもいう、これからの時代で「地域おこし」のために必要となる手法だと思います。
これらがなければ、現在の私のコミュニティビジネス(学生耕作隊から地域維新グループへの成長)はないと思います。農業はこれから深刻で、農家の%を占める兼業農家は、今までのような支援は得られず、まさに自立を余儀なくされていきます。学生耕作隊はこれまでにのべ6,000人を超える若者やシニアを送り出してきましたが、高齢化のもとで、後継者難は深刻です。これを機に農業の廃業が続出するのではないかと心配しています。
農が持っている自然治癒力までも崩れかねません。私は農からはじめた数少ない起業事例で、それが謙からも認めてもらい、教育関係の指定管理者を3箇所委託されました。選定時の審査会では互いに主張し、独立採算で経営するとか、稼ぐとか、県外からの受入もOKにするとか、一見生意気な発言もしましたが、それをも受け止めた腹の太さが県行政にはあったと思います。
山口大学のベンチャー講座を卒業した同期の仲間が各地に散って活動しています。後継者のいない旅館の若女将になって全国TVで何度も流れていています。高齢化した農家の畑を引き受け、隣の島根県でも学生耕作隊を作ることになりました。こうして山口発のコミュニティビジネスモデルを全国に広げたいと思います。
政府の役割が地方を守る代わりに指示命令する時代から、政府は地方のやろうとすることを応援する立場に変わってきていると思います。ニーズに近い現場にいるNPOなどの力が必要になります。微力ですが、山口県の農業からはじまった私たちの活動を、事業を、食の開発・観光交流・海外支援にまで展開していきたいと思います。それには県との協力は不可欠で、社会性とマーケットをどう調和させ、地域の豊かさを演出するかが、地域活性化のカギになってきます。
これからの農業は発信が大事です。こんなに楽しいことができるということを都会の人にも知らせ、二地域居住としての山口を選んでほしいと思っています。実際各地からインターンが集まり、私たちは小さいながら30人の雇用の受け皿になっています。
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