クラフト工房経営
工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか
川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)
地元産のスギ、ヒノキを原材料にして、協同組合木星会(もくせいかい)では、テーブルや棚などの木製インテリアを生産している。
木星会のデザイナーでもある代表理事の川村純史さんは、地域との共存を第一に、市場を見据えた経営を強調する。
独りよがりにならないための経営チェックポイントと商いの感覚の磨き方を、経験の中から語っていただいた。
目次
- <経営のチェックポイント>
- お金の出入りを把握しているか
- 自己判断で価格をつけていないか
- <地域での経営感覚をどう磨くか>
- 価格設定の許容範囲とは
- 付加価値を高める発想を
- 意識の変革のきっかけづくり
- ゴミにビジネスチャンスが
- <工房の企業形態を考える>
- 木星会の法人化への経過
- お金の出入りがオープンな企業形態を選んだ理由
- 経理と製作の拮抗関係が重要
- 公的補助の受け皿に
- <経営管理の方法>
- 帳簿を付けるメリット
- 経営の自己診断資料に
- 3年を経理体制確立の目安に
- <経営管理と営業>
- 取引先との信用を築くには
- 納期の提案
- 信頼関係が壊れることが最大の損害
- 現場尊重が最も能率的
- <製造原価と価格設定>
- 仕入れのコツ
- 原価計算からは適正価格は出せない
- 商品の構成
- カタログの役割
profile
1949年高知県生まれ。協同組合木星会の代表理事兼デザイナー。
木星会では、スギ、ヒノキなど自然素材をうまく利用した、家具・インテリア・エクステリア・遊具を製作している。「間伐材、曲がり材などをうまく利用したい」。そんな思いから木星会のインテリア製品は始まっている。設立は1984年。
HP:心を癒す自然家具★木星会