クラフト工房経営工房経営をどうチェックし、経営感覚をどう磨くか
川村純史さん協同組合木星会 代表理事(高知県大川村)
<地域での経営感覚をどう磨くか>
意識の変革のきっかけづくり
地元では、以前は、木星会に対する反発もかなりありました。地域では、ひとつの企業だけが儲けるということは、あまりおもしろいことではありません。みな均等に儲けたい。私たちは、事業を進めていく中で、「本来であれば換金できない材まで木星会が買ってくれている」といった評価を林家の人たちにもってもらえるようになりました。お互い共存できる事業であることを納得してもらえました。
以前の林業では、根曲がり材などもすべて売ることが出来ました。しかし、近代化した林業はそうはいかなかったようですね。意外に無駄を生み出す仕組みになってきています。
そういった市場価値のない材を木星会が売れる商品に変えていくことで、木材に対する林家の人々の価値観は変わったと思います。