1.森林産物の商品化手法
森林産物には、大きく分けて、
- モノ(例:木材、きのこ・山菜、加工品)
- サービス(例:森林インストラクター技能提供、森林療法サービス提供、レクリエーション空間提供)
商品は、市場のニーズがあって初めてビジネス的な価値を持ちます。ところが、本ウェブサイト想定読者である山村側の人々(起業を考える方)にとって、いったいどのようなモノ・サービスに商品的価値があるのかは、非常にとらえにくいのではないでしょうか。もしかしたら、自分たちにとって当たり前のモノのなかに、商品価値が潜んでいるかもしれません。それを発見する眼が必要となるのです。
従って、商品化手法の第一は、自分たちが所有する資源(森林、生産物、環境、人的資源など)の市場的な価値を知ることが前提となります。
これら市場価値を有する資源を活用して商品をつくっていくためには、次のような事を検討する必要があります。
- モノのデザイン
- 製造手法のデザイン
- サービスのデザイン
- 価格・流通のデザイン
これらを総合して商品化の手法とし、そのビジネスモデルを検討してみましょう。従って、この項目は、全体のガイド的な内容となります。
すなわち、本情報サイトの読者が起業を進めていくときの全体計画(グランドデザイン)にかかわってくるのです。事業を企画・立案し、実行に移す手順全体を指し示すオリエンテーション的な内容となります。
具体的には、商品化の手順を、事例を基に検討する。そして、自分がやりやすい、具体的なビジネスモデル案を作っていく。その手順、段取りと必要な調査、資料、経費などについても、事例を基に調べていきます。
これが、起業をどう進めていくか、そのプランづくりの根幹となるものです。